プラグインハイブリッド車(PHV)に2台続けて乗る機会がありました。フランスのプジョー3008 HYBRID4とDS7クロスバックE-TENSEです。これまでも日本や欧州のPHVに乗る機会はありましたが、いずれも短時間の試乗に留まっていました。今回は途中での充電を含め、比較的長時間付き合ったことで、PHVの存在意義が理解できました。
2台のメカニズムは共通で、ガソリン車としても販売している1.6リッターのターボエンジンとATの組み合わせにモーターを加えて前輪を駆動するとともに、後輪にもモーターを装備して、必要に応じて4WD走行もするというものです。日本製PHVの代表格である三菱自動車工業のアウトランダー/エクリプスクロスと似た成り立ちです。
モーターは超低回転で最大トルクを発生するのに対し、エンジンが最大トルクを発生するのは中回転域です。燃料が水素やe-fuelなどになっても、この特性は大きく変わらないでしょう。PHVが生まれたのは、この2つの得意分野を1台にまとめるためだと解釈しています。今回の試乗でも街中はほぼモーター、高速道路ではエンジン主体で走ることを体感しており、適材適所という言葉が思い浮かびました。
カタログに掲載している電動走行可能距離は、WLTCモードで3008が64km、DS7が56kmとなっていました。たしかに東京都内の一般道の移動は、ほぼモーターだけで賄うことができました。充電は普通充電だけですが、商業施設などにある200V充電器では3時間でバッテリー容量の4分の3ぐらいは充電することが可能で、これで十分という印象を持ちました。
現時点ではガソリンを燃料としているので地球温暖化対策では不利ですが、今後e-fuelなどが実用化されれば状況は一転します。なので中途半端な存在などではなく、今後も環境対策の一翼を担っていくのだろうと感じました。それとともに、大型高性能車までEV化を進める一部の自動車ブランド、PHVでさえ将来的に禁止すると表明している一部の国や地域の戦略に疑問を呈したくなりました。
今回紹介したプジョーやDSのほか、シトロエンなどをブランドに持つグループPSAは、市街地走行が多いコンパクトカーはEV、長距離移動も想定される中型車以上はPHVという棲み分けを実施しています。このPSAと合併してステランティスを結成したFCA(フィアット、アルファ・ロメオ、マセラティ、ジープなど)、ルノー日産三菱のアライアンスも同様の考え方で、納得できる方向性だと感じています。
2台のメカニズムは共通で、ガソリン車としても販売している1.6リッターのターボエンジンとATの組み合わせにモーターを加えて前輪を駆動するとともに、後輪にもモーターを装備して、必要に応じて4WD走行もするというものです。日本製PHVの代表格である三菱自動車工業のアウトランダー/エクリプスクロスと似た成り立ちです。
モーターは超低回転で最大トルクを発生するのに対し、エンジンが最大トルクを発生するのは中回転域です。燃料が水素やe-fuelなどになっても、この特性は大きく変わらないでしょう。PHVが生まれたのは、この2つの得意分野を1台にまとめるためだと解釈しています。今回の試乗でも街中はほぼモーター、高速道路ではエンジン主体で走ることを体感しており、適材適所という言葉が思い浮かびました。
カタログに掲載している電動走行可能距離は、WLTCモードで3008が64km、DS7が56kmとなっていました。たしかに東京都内の一般道の移動は、ほぼモーターだけで賄うことができました。充電は普通充電だけですが、商業施設などにある200V充電器では3時間でバッテリー容量の4分の3ぐらいは充電することが可能で、これで十分という印象を持ちました。
現時点ではガソリンを燃料としているので地球温暖化対策では不利ですが、今後e-fuelなどが実用化されれば状況は一転します。なので中途半端な存在などではなく、今後も環境対策の一翼を担っていくのだろうと感じました。それとともに、大型高性能車までEV化を進める一部の自動車ブランド、PHVでさえ将来的に禁止すると表明している一部の国や地域の戦略に疑問を呈したくなりました。
今回紹介したプジョーやDSのほか、シトロエンなどをブランドに持つグループPSAは、市街地走行が多いコンパクトカーはEV、長距離移動も想定される中型車以上はPHVという棲み分けを実施しています。このPSAと合併してステランティスを結成したFCA(フィアット、アルファ・ロメオ、マセラティ、ジープなど)、ルノー日産三菱のアライアンスも同様の考え方で、納得できる方向性だと感じています。