全国に被害をもたらした大雪から、1週間を迎えます。今回の雪で亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。また被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。

東京都心でも2週連続で27cm積もり、高速道路や公共交通機関がストップしました。そんななか、自宅の近くに写真の車両がまる2日間、放置されていました。冬用タイヤでないため走れなくなったようで、書き置きはありましたが鍵はなく、移動はできない状況でした。しかも道路に雪が積もりはじめた時には停まっていませんでした。その後に駐車し、走行不能になったようです。

今回は関東甲信地方で、集落の孤立、高速道路の立ち往生などが起こりました。埼玉県が秩父市からの自衛隊派遣要請を断るなど、行政に問題があったことも事実です。担当者が日頃から地域のSNSをチェックしていれば、早めに対処できたかもしれません。でもこれらは事後対応です。自動車の安全性で言えばパッシブセーフティです。アクティブセーフティは十分だったか。そのとき例の放置車両を思い浮かべるのです。不動車両がなければ多くの立往生は起こらず、孤立も避けられたかもしれません。

この地域の除雪能力が高くないことも被害の理由に挙げられますが、百年に一度の大津波のために高さ数十mの大堤防を築くのが愚であるように、関東甲信地方に北海道並みの除雪能力は必要ないと考えます。それよりもまず、すべての運転者が放置車両の犯人にならないことです。

メディアは孤立や立往生の状況、行政の対応の遅れには多くの時間を割くのに、ノーマルタイヤでスリップしている車両の映像を流しても、批判はしません。立往生の原因がスリップ車両であっても、軽く言及するだけで、基本はスルーです。多くの人が、大雪は仕方ない、だから自分は悪くない、悪いのは行政だと思い込み、今回のような惨状を何度も繰り返すのではないかと予想しています。

自分の愛車にはチェーンを積んでいますが、積雪時の運転はしませんでした。もらい事故や落雪被害の危険があるし、そもそも度を超えた大雪には対処できません。スタッドレスタイヤなら安全という人がいますが、私はそうは思いません。一年前、北海道で暴風雪があり、地吹雪による立往生などが原因で、8名の死者を出したことがありました。あのシーンを鮮烈に覚えているからです。関東甲信地方で、昨年の北海道の惨事を覚えている人は何人いるのでしょうか。

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