エールフランス航空とフランス観光開発機構が、持続可能な観光発展をテーマとしたメディア向けウェビナーを開催しました。私自身、フランスはしばらくごぶさたしており、現地のモビリティがどうなっているか、把握しきれていないところも多かったので参考になりました。ここで一部を紹介します。
まずエールフランスでは、2030年までに旅客キロ当りのCO2排出量を2005年比で50%低減、廃棄物のリサイクル率2011年比で50%拡大、地上運航業務のCO2排出ゼロを目標に掲げています。そのために環境性能の高い航空機への置き換え、パイロット書類や機内誌のデジタル化、地上作業の電動化、使い捨てプラスチックの廃止、SAF(持続可能な航空燃料)の導入、鉄道との連携を進めているそうです。
エールフランス航空のオフィシャルサイト(日本語)はこちら
鉄道との連携は、高速鉄道TGVの導入を契機に国内線航空会社エールアンテールがエールフランスに吸収されるなど、以前から動きはありましたが、持続可能性という新しいテーマを受け、鉄道で2時間半以内で行ける国内航空路線は列車に置き換えることが法律で決まりました。さらに航空券と乗車券のデジタル統合、シャルル・ド・ゴール空港駅から発車するエールフランス便名のTGV「TGV AIR」の拡充も進めています。
フランス観光開発機構からも、この2時間半ルールの実施について言及がありました。加えて一度は消滅した夜行列車を少しずつ復活させていることや、TGVのLCC版として人気のOUIGO(ウィゴー)の在来線版であるスーパーローコスト列車を、OUIGO Vitesse Classique(クラシックスピードの意味)という粋な名前とともに来春登場させることも紹介されました。
後者はTGVでは約2時間で到達するパリ〜リヨン間を4時間45分もかけて結ぶ代わりに、料金は10〜30ユーロで済むとのことです。日本では安価な長距離移動手段というと高速バスが幅を利かせていますが、当然ながらバスより鉄道のほうが環境負荷は少ないわけであり、日本でもこうした発想の転換が望まれるところです。
OUIGO Vitesse Classiqueのオフィシャルサイトはこちら
自転車にも触れていました。長距離サイクリングルートが延伸予定である一方、都市内のシェアリングや観光地でのレンタサイクルも紹介し、鉄道と組み合わせての観光を紹介していました。ルート提案からレンタサイクルや宿泊の予約、荷物の回送、最終地での自転車乗り捨て、緊急アシスタントなどをオールインワンでパッケージングしたメニューもあるそうです。
フランス観光開発機構のオフィシャルサイトはこちら
これ以外にホテルやレストラン向けのエコラベルおよび認証制度、地域ごとのサステイナブルツーリズムのウェブサイトも紹介し、ミシュランガイドでは2020年からサスティナブルなレストランにグリーンのクローバーを授けていることにも触れていました。持続可能というテーマをマイナスではなくプラスに捉え、観光のメニューとして提案した柔軟な発想に感心しました。
まずエールフランスでは、2030年までに旅客キロ当りのCO2排出量を2005年比で50%低減、廃棄物のリサイクル率2011年比で50%拡大、地上運航業務のCO2排出ゼロを目標に掲げています。そのために環境性能の高い航空機への置き換え、パイロット書類や機内誌のデジタル化、地上作業の電動化、使い捨てプラスチックの廃止、SAF(持続可能な航空燃料)の導入、鉄道との連携を進めているそうです。
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鉄道との連携は、高速鉄道TGVの導入を契機に国内線航空会社エールアンテールがエールフランスに吸収されるなど、以前から動きはありましたが、持続可能性という新しいテーマを受け、鉄道で2時間半以内で行ける国内航空路線は列車に置き換えることが法律で決まりました。さらに航空券と乗車券のデジタル統合、シャルル・ド・ゴール空港駅から発車するエールフランス便名のTGV「TGV AIR」の拡充も進めています。
フランス観光開発機構からも、この2時間半ルールの実施について言及がありました。加えて一度は消滅した夜行列車を少しずつ復活させていることや、TGVのLCC版として人気のOUIGO(ウィゴー)の在来線版であるスーパーローコスト列車を、OUIGO Vitesse Classique(クラシックスピードの意味)という粋な名前とともに来春登場させることも紹介されました。
後者はTGVでは約2時間で到達するパリ〜リヨン間を4時間45分もかけて結ぶ代わりに、料金は10〜30ユーロで済むとのことです。日本では安価な長距離移動手段というと高速バスが幅を利かせていますが、当然ながらバスより鉄道のほうが環境負荷は少ないわけであり、日本でもこうした発想の転換が望まれるところです。
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自転車にも触れていました。長距離サイクリングルートが延伸予定である一方、都市内のシェアリングや観光地でのレンタサイクルも紹介し、鉄道と組み合わせての観光を紹介していました。ルート提案からレンタサイクルや宿泊の予約、荷物の回送、最終地での自転車乗り捨て、緊急アシスタントなどをオールインワンでパッケージングしたメニューもあるそうです。
フランス観光開発機構のオフィシャルサイトはこちら
これ以外にホテルやレストラン向けのエコラベルおよび認証制度、地域ごとのサステイナブルツーリズムのウェブサイトも紹介し、ミシュランガイドでは2020年からサスティナブルなレストランにグリーンのクローバーを授けていることにも触れていました。持続可能というテーマをマイナスではなくプラスに捉え、観光のメニューとして提案した柔軟な発想に感心しました。