東京都中央卸売市場の築地市場を豊洲へ移転する計画が滞っている問題については、以前この地を通る環状2号線の開通が遅れており、東京五輪・パラリンピックに影響することを記しました。あれから2か月が経過しましたが、状況はほとんど進展していません。そんな中、環状2号線が通る予定の勝どき地区を訪れる機会があったので報告します。

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勝どきは3・4丁目と5・6丁目の間に新月島川が流れており、環状2号線は川のすぐ南側を通過しています。写真を見ればお分かりかと思いますが、築地とこの地を結ぶ築地大橋から、晴海との間の朝潮運河に架かる橋まで、道路はほぼ完成し、標識も取り付けてあります。自動車が走っていないのが不思議に思えるほどです。

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道路の脇には高層マンションが林立しています。しかしにぎわいはありません。マンションを眺めると生活感が希薄であることに気づきます。近所には分譲マンションの看板もありました。「空室につき即内覧可能」というフレーズから、販売がいまひとつであることが伺えます。

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勝どきには都営地下鉄大江戸線の駅があります。この場所からの距離は500mほどと、それほど遠くはありません。しかし環状2号線が開通すれば、脇を走る道からBRTに乗って虎ノ門などに行けることになります。マンションの販売業者やすでに生活を始めている人は、それを見越していたでしょう。しかし現状ではBRTがこの道を走るかどうかすら分かりません。

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都市と交通は一体となって計画され建設されます。道路も例外ではありません。しかし勝どきや晴海の場合は、建設はすでに終わっているのに、市場の移転問題に翻弄され、開通時期が不明という状況に陥っています。沿道にいち早く移り住んだ住民は、複雑な気持ちで現在の状況を見つめていると察します。

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市場移転の問題に沿道住民を巻き込むべきではありません。築地にするか豊洲にするか、この議論も早く結論を出してほしいと思いますが、何よりもまず解決すべきは、環状2号線に道路としての機能を与えることではないでしょうか。勝どきや晴海に住む人たちのためにも、1日も早い決着を望みます。