先週に続いて東京モーターショーの話題です。東京モーターショーは乗用車だけでなく、二輪車や商用車などの展示もあり、多くのモビリティを見ることができる世界的にも貴重なモーターショーでもあると思っています。その中から前回はパーソナルモビリティWHILLのブースを紹介しましたが、今回は電動アシスト自転車にスポットを当てます。

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電動アシスト自転車の近況については最近、記事にしたのでそちらもお読みいただければと思いますが、ヤマハ発動機が世界に先駆けて発売してから24年を経た今年、動きがいくつかありました。まず3月、台湾のBESV(ベスビー)が日本法人を設立して本格参入すると発表。そして9月には自動車業界のサプライヤーとして有名なドイツのボッシュが、以前このブログでも紹介した電動アシストユニットの装着車両を日本でも展開していくとアナウンスしたのです。

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電動アシスト自転車についての記事=https://citrus-net.jp/article/42490

以前から東京モーターショーに参加しているボッシュは今回、アシストユニットを出展。eBikeという新しい言葉を用いてプロモーションしていました。パイオニアであるヤマハは日本人にはおなじみのPAS(パス)ではなく、ボッシュと同じように欧州などで展開しているアシストユニットを用いたスポーツタイプYJPシリーズのコンセプトモデルを4台展示していました。

ボッシュは自身で自転車を販売するつもりはなく、米国トレックやイタリアのビアンキなど4ブランドの自転車に搭載する形をとります。ヤマハは自身でPASや YJPも販売しますが、前述のようにユニット供給も行なっています。今回のモーターショーではボッシュのみならずヤマハも、このビジネススタイルを強調するような展示となりました。

自動車はパワーユニットも車体もメーカーが開発生産し、部品をサプライヤーが供給するというピラミッド型のビジネススタイルが主流です。それに比べると電動アシスト自転車では、IT業界のプラットフォーム型を思わせるユニット供給が進んでいるわけです。メガサプライヤーのボッシュが絡んでいるためもありますが、モビリティシーンでは注目すべき動きだと思います。

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もうひとつは電動アシストが一般的となる中で、コネクテッド領域での展開が期待できることです。すでに2輪車並みに豊富な情報を表示するメーターを装備しており、ヤマハYJPシリーズはスマートフォンの充電も可能としていますが、今後はスマートフォンに専用アプリを入れて、さまざまな情報を提供するなど、さらに新しい動きが起こってくるかもしれません。

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ところでボッシュは今回の電動アシストユニットを装着した自転車について、eBikeという名前を使っています。前出したBESVも同じ言葉を使っています。もっとも長い歴史を持つ日本が電動アシスト自転車という説明的な呼び名を使っているのとは対照的です。こういうセンスは参考にしたいものです。