先月20日に富山市でセミナーの講師を務めさせていただいたことは、以前このブログでも紹介しました。富山に行くのは2年ぶり6度目で、地方都市の中ではしばしば足を運んでいますが、せっかくなので早めにこの街に入り、これまで見なかった場所をいくつか訪れることができました。

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まずは富山ライトレール蓮町駅です。ここは終点の岩瀬浜駅とともにフィーダーバスが発着しています。電車を降りると反対側にバスの停留所があり、簡単に乗り換えすることができます。この配置は岩瀬浜駅と似ていて、電車とバスの連携を考えた設計であることが伝わってきました。また駅前広場の反対側にはパークアンドライド駐車場もあり、週末にもかかわらずかなり埋まっていました。

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こちらは蓮町駅前のパン屋さん。今回案内していただいた方によれば、ライトレール開業時にはなかったお店だそうです。 富山市が進める「公共交通を軸としたコンパクトなまちづくり」が着実に進んでいることの証明と言えるでしょう。

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富山駅に戻り、今度は富山地方鉄道本線に乗って2つ目の新庄田中駅で降りました。2012年に開業したばかりの新駅で、整備費用の一部は市が負担したそうです。周辺は住宅地が広がっており、やはりJR高山本線に作られた婦中鵜坂駅を思わせます。ホームは1面だけですが予想以上に乗降客がおり、駅としてしっかり機能していることが確認できました。

ひと駅戻って不二越・上滝線が分岐する稲荷町駅へ。駅前には大きなショッピングセンターがあります。店の前には広い駐車場があり自動車で埋まっていました。マイカー利用がメインになっているようです。しかし店の入り口にはタクシー会社への直通電話が置かれるとともに、コミュニティバス「まいどはやバス」の時刻表も貼ってありました。

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まいどはやバスは富山ライトレール開業前から走り続けており、現在は2ルートで運行しています。ブルーのイメージカラーは最近制定されたそうで、派手さを抑えながら識別しやすい、公共交通として好ましい色だと思いました。こちらも買い物客などに利用されており、市内交通網のひとつとして多くの市民に親しまれているようでした。

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富山の交通改革というとLRTが有名ですが、実際はLRT以外にも多くの交通が移動を支えています。既存の鉄道やバスも活用することで、多くの人が安全快適に移動できるまちづくりを実現しようとしています。富山市も高齢化が進んでおり、高齢ドライバーの事故も問題になっているようです。この街の交通改革はその対策としても、お手本たり得る存在に思えました。