NTTドコモが全国各地で展開しているサイクルシェアリング。現時点で25地域でサービスを提供しており、東京23区では事務所のある渋谷区でも昨年10月からサービスが始まったので、今年になって会員登録を行い、何度か使っています。

IMG_2614

以前横浜の「ベイバイク」を使った際は、携帯電話がドコモでなかったこともあって会員登録が大変でしたが、現在はドコモなので簡単に登録が完了しました。事務所は新宿区に近い場所にあるので、練馬区以外は借りた区と異なる区で返却できることも、利用しようと思った理由です。

これまで国内外のいくつかのサイクルシェアリングを利用してきましたが、電動アシスト自転車は初めてです。東京は23区内であっても坂が多いので助かります。ただそれ以外の部分で気になるところも出はじめています。

0602

上の地図はよく行く新宿駅周辺のポートマップです。新宿区はオレンジ、渋谷区は紫色で示していますが、微妙に駅から離れた場所が多いことが分かると思います。渋谷駅周辺も似たような感じです。そのため現状ではさほど便利ではないという印象を抱いています。二次交通であることをわきまえ、駅近ポートにこだわってほしいところです。

IMG_2612

また最初の写真でポートにきちっと収めていない自転車に気づいたかと思います。マナーにも問題ありですが、ドコモのサイクルシェアリングは上海のそれに似ていて、自転車側の端末で借り出し・返却が可能となっています。それなら上海のようにポートなしでも良いように思えますが、他の多くのサービス同様、ポート側に端末を装備したほうが景観面では有利でしょう。

2018

国内にも好ましいサイクルシェアリングはあります。2017年3月の国土交通省の資料によれば、わが国でポート密度と回転率(1日1台あたり利用回数)が高いのはどちらも岡山市の「ももちゃり」です。晴れの日が多く、中心部がほぼ平地という有利さはありますが、ポートマップを見ると路面電車の停留場や公共施設、観光地の近くに多く設置してあることが分かります。回転率で岡山市に次ぐ金沢市も似たような状況です。

IMG_0533

それでも世界主要都市の状況と比べると、日本はこの分野で大きく遅れを取っていることが分かります。突出しているのはやはり、このブログで何度も取り上げたヴェリブを擁するパリで、東京がこの分野でパリに追いつくのは至難の技でしょうが、せめてニューヨークと同レベルは目指してほしいと思っているところです。