今週は1週間ヨーロッパに滞在しました。その中でフィンランドのヘルシンキからエストニアのタリンへはフェリーで移動しました。バルト海に面した両都市間の距離は約85kmしかなく、飛行機もありますが高速フェリーでも2時間で結び、運賃が安いので選びましたが、自分にとって初の国際フェリーはさまざまな発見をもたらしてくれました。

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ヘルシンキ側の乗り場へはトラムでダイレクトに行けます。日本の広島港に似ています、国際便ゆえ発券にはパスポートが必要。タリン行きターミナルは最近作られたようで広くモダンな作りでした。乗客は幅広い桟橋から船内へ。飛行機のボーディングブリッジより乗り降りが早く済むという利点があります。

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船内は日本の2時間クラスのフェリーとは比較にならない広さで、旅客定員約2000名、車載スペース2000㎡を誇り、乗客用、車載用それぞれ3フロアありました。客室は個室もありますが、多くの人はバーやレストラン、マーケットなどで過ごしており、クルーズ船的な雰囲気でした。 

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今回お会いしたタリン市役所の交通担当者に聞くと、フィンランドとエストニアは物価に差があり、日帰りでエストニアに買い物に行くフィンランド人が多いそうです。アジアの観光客も目立ちました。アジアからエストニアへの直行便はないので、ヘルシンキ経由でアクセスするようです。

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自動車の出し入れを乗用車とトラックの上下2段で行っていたことも目を惹きました。分けたほうが効率的だからだと思われますが、片道2時間クラスのフェリーとは思えない装備です。タリンのターミナルは工事中で、市の中心部へはバスも出ていますが徒歩でも10分ほど。さらにトラムが延伸予定になっています。

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ヘルシンキとタリンの間には海底トンネルの計画があるそうです。地球温暖化の影響で北極海航路が開設され、欧州〜東アジア間の物流が増えることを見越したものです。物理的に不可能ではないようですが、予算配分などが理由で進展していないとのことです。英仏海峡トンネル同様、完成までにはかなりの時間がかかりそうで、早期開通を熱望する意見も少ないようです。

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それよりも2時間で着くならフェリーで十分であり、その2時間を単なる移動ではなく、楽しんで過ごしたい、過ごしてほしいという気持ちが伝わってきました。この点は飲食施設のない日本の新幹線とは対照的であり、移動には速さや安さと同じぐらい、豊かさも重要であることを教えられました。