少し前のことになりますが、また団地に行ってきました。今回訪れたのは千葉市美浜区の幸町団地。ここは1969年入居開始で、都市再生機構(UR)では以前紹介した松原団地とは異なり、当初からある建物をリニューアル。一部は子育て世帯仕様としてエレベーター設置なども行っています。

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現地を訪れると、建物の壁や入口、案内板などがきちんとデザインしてあって、これからも魅力あふれる住宅地であり続けていこうという気持ちが伝わってきました。また歩行者用の道が広くとってあり、自動車が通り抜けできる道路は中央に1本あるだけで、暮らしやすそうな街にも感じました。
 
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それだけに交通が不便に感じました。団地の南西側を走るJR東日本京葉線は、稲毛海岸駅と千葉みなと駅のちょうど中間で、最寄り駅がありません。この近くにはもともと貨物ターミナル駅があったことが関係しているためかもしれませんが、貨物駅は2000年に廃止しており、跡地には大型商業施設が複数作られ、賑わいの場所にもなっています。

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京葉線は新習志野〜海浜幕張駅間の、イオンモール幕張新都心や千葉運転免許センターがある付近に新駅を作ることが決まりましたが、団地の活性化だけでなく周辺の商業施設の足として、この付近にも駅が欲しいと思いました。また大型商業施設は線路を隔てて団地の反対側にあるのに、団地の両端の道路まで回って行かねばなりません。地下道などでのアクセスを望みたいところです。

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バス(ちばシティバス・あすか交通)は総武線・京成千葉線稲毛駅や総武線千葉駅、京葉線千葉みなと駅を結んでいますが、直線距離で1キロに満たない千葉大学がある西千葉駅行きは平日朝の数本のみです。すでに大学では一部の部屋を留学生向けシェアハウスとして提供しているそうですが、交通が密になればさらなる連携が展開が期待できるのではないでしょうか。とはいえバス事業者は経営的に厳しいところが多く、首都圏とはいえ地方のような補助金などでのバックアップが必要と思われます。

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幸町団地のある場所は平坦なのでベビーカーや車いすの利用も苦にならず、緑にあふれた心地よい環境でした。それだけに駅の新設やバス路線の見直し、商業施設へのアクセス改善などで、スタイリッシュな外観にふさわしいスマートな移動が実現できそうです。東京都心のマンション価格が高騰を続ける中、再び郊外居住にスポットが当たりそうな気配であり、こうした地域のモビリティは重要な要素になるのではないかと予想しています。