新型コロナウイルスの感染者数は、厚生労働省の発表によると国内では東京都、大阪府、愛知県の順に多く、逆に岩手県、鳥取県、島根県ではゼロという結果になっています。海外でも米国ニューヨークなど大都市で感染者が多く発生しています。人から人へと感染しているので、人が密集した場所ほど多くの人が感染するのは当然のことです。

IMG_7225

しかも高密度なまちづくりを推進した結果、人口に対して病床のキャパシティが不足し、飲食店や商店は外出する人が大幅に減ったことで収入が得られず、地方に比べて大幅に高い場所代が負担になっています。集客力があるからこそ開催できるイベントやコンサートも、多くの人が長時間狭い場所で過ごす環境が感染につながるということで中止に追い込まれています。

欧米の報道では第2次世界大戦以来という言葉を多く目にします。日本は戦争で悲惨な体験をしたにもかかわらず、この表現を使いたがりませんが、自然災害で東京が被害の中心になったのは最近は記憶になく、リーマンショックは人々の命を直接奪うものではなかったので、戦後生まれの自分にとってはこれらとは明らかに違う、いままで体験したことのない危機的状況だと実感しています。

IMG_3169

それでも今週、仕事で都心の幹線道路を訪れると、交通量はいつもと変わらない感じでした。東京はさまざまな娯楽に囲まれているので、外出しないと気が済まない人が多いのかもしれませんが、これも感染拡大の原因になります。しかも困ったことに一部の人は、感染者が少ない地方に旅行に出かけたり、「疎開」と称して実家に身を寄せたりしています。ウイルスの運び屋になっているかもしれないのにです。

地方が東京人の来訪を拒んでいるという一部の報道は、私も実話として聞いたことがあります。マスクを送ろうとしても断られるほどだそうです。中国武漢で感染が広がった頃、春節での来日に懸念を示したときのことを思い出せば納得できます。そんな状況にもかかわらず、地方の病院に移送すればいいと主張する人がいます。原子力発電所を福島に押し付けるような感覚の持ち主が存在するのは残念です。

IMG_7214

自分を含めて東京で暮らす人は、地方では得られない多くの恩恵を享受してきたはずです。だからこそ今は大都市ならではの危機的状況から逃げることなく、正面から受け止めるべきでしょう。そうはいっても今回はメガシティのデメリットを痛感した人もいるはずで、これまでのような一極集中の流れは、感染収束後は少し平準化していくのではないかと予想しています。