JR各社がお盆期間中(8月7日〜8月17日)の利用状況を発表しました。新幹線はどの路線も昨年の同じ時期の2〜3割の利用率という、かなり衝撃的な数字が出ました。外国人旅行者が皆無に近いのに加え、帰省などを控える人も多かったからでしょう。

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私は旅行は最近していませんが、仕事で新幹線はたまに乗ります。今週も北陸新幹線を使いました。前回5月に乗ったときは1両に2〜3人だったので、今回は自由席にしました。あのときに比べると利用者は増えていましたが、いちばん混む大宮〜高崎間でも3人掛けの座席が空いている場所がありました。旅行客が減ったことに加え、テレワークで出張なども激減していることが関係しているようです。

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お盆期間中は飛行機も利用客が減少しました。先月末の予約状況の発表では日本航空、全日空とも昨年の3〜4割になっていました。しかし機内は新幹線ほど空いていなかったようです。便数を昨年の8割程度に抑えたからでしょう。対する新幹線は基本的に減便をしませんでした。鉄道会社は駅などのインフラも自分たちが運営するので、本数を減らしてもコスト削減にさほど効果がないことが関係しているようです。

JR各社にとっては厳しい状況ではありますが、利用する側にとっては同じ料金で2〜3人掛けを占有できるのですから得をした気分です。それに始発駅では除菌作業を行い、走行中は数分で空気を入れ替えているので感染の心配もほとんどありません。もちろんマイカーやバスと違って渋滞による遅延もありません。皮肉ですが今の状況は新幹線移動の価値を高めているような気もします。

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一方で今後しばらくこの状況が続くのであれば、新しいサービスを提供しても良いのではないかという気持ちになりました。それは個室です。日本では個室を用意した列車は限られていますが、JRの「サンライズ瀬戸・出雲」は多彩な個室を効率的に配置しており、ミサワホームが設計に関わったこともあって心地よい空間を提供していて、根強い人気を維持しているようです。

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個室であれば座席より高めの料金を設定できるはずで、利用者が限られていても収益の改善が期待できます。2〜3時間でも横になって行けることをありがたいと思う人もいるでしょう。これまでの新幹線は高速大量輸送にこだわってきました。その結果、食堂車を廃止するなどサービス面は割り切りが見られましたが、ウィズコロナの新しい生活様式の中で、新幹線にも新しい様式を期待したいところです。