以前もこのブログで紹介した、長野県小諸市での交通まちづくりが、この春から新しいフェーズに入りました。本日4月16日からスタートしたもので、事業会社であるカクイチのアドバイザーを務めている私も出発式に立ち会いました。

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小諸市で交通分野の社会実験が始まったのは昨年4月のこと。「egg」と名づけた3輪と4輪の電動カートを、しなの鉄道/JR東日本小諸駅、市役所、旧北国街道の宿場町などを周回させ、予想以上の利用を記録しました。続いて8月には電動バス「こもこむ号」を使った市内巡回路線も運行開始。翌月には電動バス/カートのロケーションシステムや時刻表、QRコードによる乗車チケット、協賛店舗一覧情報などを提供するウェブサイトを開設しました。

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今回の社会実験は「縁JOY!小諸」と名付けられており、DX(デジタルトランスフォーメーション)とMaaSを組み合わせ、まちなか滞留・回遊を促進するという、一歩進んだ内容になっています。参加組織も小諸市とカクイチに、しなの鉄道、JRバス関東、都市再生機構(UR都市機構)、まちづくり小諸などが加わっており、格段に層が厚くなりました。

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縁JOY!小諸のウェブサイトはこちら

同名のポータルサイトが開設されたほか、小諸駅や観光名所の懐古園などには大型デジタルサイネージ「こもろタッチ」も設置。MaaSアプリ「信州こもろ・こま〜す」はLINEから入る形として、多くの人が気軽に利用できることに配慮しており、電動バス/カートのロケーション、飲食店/商店の位置やサービス内容などが見られるだけでなく、しなの鉄道の電子チケット購入も可能になりました。

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まちなか整備も着々と進んでいます。昨年8月には市役所の近くに複合施設「こもテラス」がオープンし、地元資本のスーパーマーケット「ツルヤ」が入りました。小諸駅脇の大手門広場にはイベントスペース「まちタネひろば」が開設。この日も多くの人で賑わっていました。北国街道沿いの古い建物をリノベーションして、サービスやビジネスの拠点として活用する例も目立ってきています。

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それにしても驚くのは、動きはじめて2年目で、ここまでの発展をしていることです。自分が見てきた国内の地域交通改革やまちづくりの中でも、かなりダイナミックな事例です。ひとえに小諸市やカクイチをはじめ、関係する組織の決断力と行動力の賜物でしょう。今後も駅前広場の改良などに手をつけたいとのこと。機会があればぜひ小諸を訪れて、改革の様子を肌で感じていただければと思っています。