THINK MOBILITY

モビリティジャーナリスト森口将之のブログです。モビリティやまちづくりについて気づいたことを綴っています

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このブログでも何度か紹介しているトヨタ自動車のHa:mo(ハーモ)、愛知県豊田市で展開しているシェアリングサービスに動きがありました。これまでトヨタ車体の「コムス」が稼働していた電動モビリティに、新たにトヨタ「i-ROAD(アイロード)」が導入されることになったのです。

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2014年3月、豊田市の体験型ショールーム「エコフルタウン」で、i-ROAD導入記念の試乗体験イベントが行われました。私は残念ながら参加することができなかったのですが、写真を見る限り、i-ROADはスムーズに公道を走行し、多くの人々に新鮮な感動を与えたことが伺えます。

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Ha:moではほかにも、「コムス」に新たに2人乗り仕様を導入しており、1年前は4か所だったステーションは現在25か所にまで増えています。さらに仏グルノーブル市でも今年末からi-ROADの実証実験を始めます。オフィシャルホームページのデザインも一新されました。そういえば日産自動車が昨年秋からスタートさせた「チョイモビヨコハマ」も、専用車両「ニューモビリティコンセプト」の追加など、積極的な拡充策に出ています。

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(写真提供:トヨタ自動車=http://www.toyota.co.jp/)

トヨタも日産も、シェアリングシステムに本気に取り組んでいることが伺えます。だからこそ我々は、発表や発売という手順を踏んでいないi-ROADやニューモビリティコンセプトなども、サービスとセットで、新しい自動車の形として認める時期に来ているような気がします。いち早く体験した人たちの感動の気持ちを、大切にしていくべきだと思うのです。

トヨタ自動車は今日、フランス電力公社やグルノーブル市などと共同で、超小型EVを使い、駅と最終目的地との間の「ラストマイル」の移動ニーズに対応するカーシェアリングの実証実験を、2014年末より開始すると発表しました。革新的な都市プロジェクトを対象とする仏政府の支援プログラム「エコシテ」の一環で、民間投資グループによる基金「明日の都市基金」の支援を受け実施されるそうです。

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使用される超小型EVは、国内でも販売されている1人乗りのトヨタ車体「コムス」と、2013年3月に開催されたスイスのジュネーブモーターショーで発表された2人乗りプロトタイプ「i-ROAD」をベースとした車両で、約70台が導入されるそうです。

さらにトヨタは「ワンマイルモビリティ運用管理システム」も開発し提供します。スマートフォンを通じて車両予約や車両位置、空車状況を確認することができるほか、利用状況を踏まえて各ステーションへの配車を最適化し、再配車の指示もできるようです。公共交通機関との連携、ICカードによる個人認証や課金サービスも実施予定です。

画期的なシステムと思うかもしれませんが、一部は日本国内で実験が始まっています。昨年秋から愛知県豊田市で実証実験が始まった「Ha:mo(ハーモ)」です。私も2月、愛知県に取材に行った際に、Ha:moを利用しました。鉄道、バス、超小型EVシェアリングなどさまざまな交通手段の中から、スマートフォンを使ってもっともエコなルートや最短経路などを検索したり、超小型EVの予約ができたりするという、よく考えられたシステムでした。

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自動車メーカーというと、従来は呼び名のとおり、自動車を作って売る企業でした。しかしここへきて、「自動車ビジネス」への脱皮を図っているように感じられます。似たような動きは、ドイツのダイムラーやフランスのルノーなども進めています。すべての人が使いやすく、環境に優しいモビリティを目指す中で、自動車だけにこだわっていては限界があるということに気付いたのかもしれません。今後もこうした動きが加速していくでしょう。好ましい傾向です。

国土交通省が導入を検討している超小型モビリティに関して、2012年6月から7月にかけて、2つの動きがありました。まず6月、電気自動車普及協議会(APEV)の超小型モビリティ部会で、国交省の担当者から概要についての説明がありました。続いて7月には、トヨタ車体が「コムス」の新型を発表しました。

APEVの部会で国交省の担当者は、2人乗りの超小型モビリティについて、「軽自動車をベースに保安基準の緩和という形で導入」と構想を明かしました。一方コムスは、従来どおり1人乗りの原動機付4輪自転車として登録されます。

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どちらも超小型モビリティなのに、1人乗りは原付4輪、2人乗りは軽自動車。これでは利用者の混乱を招くのではないでしょうか。税金については次々に新しいメニューが作られていくのに、乗り物については既存の規格の手直しで間に合わせようとする。実際は導入に消極的なのではないかという感さえ受けてしまいます。

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