2014年度のグッドデザイン賞が10月1日に発表されました。私は昨年度に続き、モビリティユニットの審査を担当しました。もちろん昨年度とはさまざまな部分に違いがありました。そのひとつが、車いすの応募、受賞件数の多さでした。
2013年度は1台がグッドデザイン賞受賞に留まっていましたが、今年度は4台が受賞。うち2台、ヤマハ発動機のJWスウィング(写真)と橋本エンジニアリングのMC-Xはグッドデザイン・ベスト100になりました。言うまでもなく、応募件数はそれを上回るものでした。

なぜ車いすの応募と受賞がここまで一気に増えたのか。理由のひとつは東京オリンピック/パラリンピック開催決定でしょう。パラリンピックが開催されるか否かでものづくりが左右されるべきでないという意見もありますが、何かがきっかけで止まっていた歯車が動き始めるのは、私たちの生活でもあることです。個人的には開催決定を契機に、この業界のレベルアップが一気に進むことを希望しています。
JWスウィングは、ヤマハが以前から展開していた車いすの電動化技術に、電動アシスト自転車のノウハウを織り込むことで、自分の手足で移動したいという人間の本能をアシストするものです。MC-Xは、脊髄損傷による歩行困難な人向けに最適化した設計となっており、マグネシウム、カーボンファイバー、チタンなどの素材を用い、レーシングモーターサイクルの経験を応用して軽量化と高剛性を両立しています。
また今週は東京ビッグサイトで、国際福祉機器展が開催されてもいました。残念ながら会場に足を運ぶことはできなかったのですが、前後の視認性を高め事故を防止する都市型電動車いす、スズキのUTコンセプトや、自動車乗車中に傾きを変え快適性を向上させるトヨタのウェルチェアなど、これまでとは違った発想の展示が数多く見られたようです。
車いすを利用する理由は千差万別です。本来は自転車や自動車のように、さまざまなジャンルやメカニズムがあって然るべきだと考えます。そういう視点に立つとき、日本が得意としてきたきめ細かさや先進技術は、プラスになるでしょう。そしてそこに素晴らしいデザインが融合すれば、世界に自慢できる日本ならではの車いすが完成することになります。
日本は世界最先端の高齢化社会であり、身障者を含めて、車いすを必要としている人が多いことは確実です。そんな国で6年後、パラリンピックが開かれるのです。これ以上の好機はありません。人間の能力をアシストするという意味では、自転車も、自動車も、車いすも同じです。これを機会に、世界一クールな車いすの国を目指していってほしいものです。
2013年度は1台がグッドデザイン賞受賞に留まっていましたが、今年度は4台が受賞。うち2台、ヤマハ発動機のJWスウィング(写真)と橋本エンジニアリングのMC-Xはグッドデザイン・ベスト100になりました。言うまでもなく、応募件数はそれを上回るものでした。

なぜ車いすの応募と受賞がここまで一気に増えたのか。理由のひとつは東京オリンピック/パラリンピック開催決定でしょう。パラリンピックが開催されるか否かでものづくりが左右されるべきでないという意見もありますが、何かがきっかけで止まっていた歯車が動き始めるのは、私たちの生活でもあることです。個人的には開催決定を契機に、この業界のレベルアップが一気に進むことを希望しています。
JWスウィングは、ヤマハが以前から展開していた車いすの電動化技術に、電動アシスト自転車のノウハウを織り込むことで、自分の手足で移動したいという人間の本能をアシストするものです。MC-Xは、脊髄損傷による歩行困難な人向けに最適化した設計となっており、マグネシウム、カーボンファイバー、チタンなどの素材を用い、レーシングモーターサイクルの経験を応用して軽量化と高剛性を両立しています。
また今週は東京ビッグサイトで、国際福祉機器展が開催されてもいました。残念ながら会場に足を運ぶことはできなかったのですが、前後の視認性を高め事故を防止する都市型電動車いす、スズキのUTコンセプトや、自動車乗車中に傾きを変え快適性を向上させるトヨタのウェルチェアなど、これまでとは違った発想の展示が数多く見られたようです。
車いすを利用する理由は千差万別です。本来は自転車や自動車のように、さまざまなジャンルやメカニズムがあって然るべきだと考えます。そういう視点に立つとき、日本が得意としてきたきめ細かさや先進技術は、プラスになるでしょう。そしてそこに素晴らしいデザインが融合すれば、世界に自慢できる日本ならではの車いすが完成することになります。
日本は世界最先端の高齢化社会であり、身障者を含めて、車いすを必要としている人が多いことは確実です。そんな国で6年後、パラリンピックが開かれるのです。これ以上の好機はありません。人間の能力をアシストするという意味では、自転車も、自動車も、車いすも同じです。これを機会に、世界一クールな車いすの国を目指していってほしいものです。
