2年ぶりに書籍を出すことができました。今回はモビリティ業界で話題になっているMaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)がテーマです。このブログでも紹介した、昨年秋のフィンランドスタディツアーが契機であることはたしかですが、当時は本を出そうという気持ちにまでは至りませんでした。
その気持ちが変化したのはまず、MaaSがモビリティの一大革命のようなものではなく、私が長年追いかけてきた欧州の公共交通改革の延長線上にあることを知り、しかも発祥の地であるフィンランドでは構想から導入まで10年の歳月をかけ、じっくり進めてきていたからです。
ビジネス系メディアを中心に、 MaaSに関するニュースが連日のように届きます。こうした速報では書籍はインターネットにかないません。そこで個々のトピックを紹介するより、ストーリーとして綴っていこうとしたのです。
MaaSと同じフィンランド生まれのノキアの携帯電話を長年愛用してきており、現地の情報通信産業の知識も少し持っていたことや、スマートフォンを使ったモビリティサービスのパイオニア的存在である米国ウーバーの取材を体験したこと、国内外の自動車メーカーとつながりがあり、無人運転シャトルの実験に注目してきたことも、書籍化を決意する理由になりました。これらはすべて、MaaSと関係があったからです。
その気持ちが変化したのはまず、MaaSがモビリティの一大革命のようなものではなく、私が長年追いかけてきた欧州の公共交通改革の延長線上にあることを知り、しかも発祥の地であるフィンランドでは構想から導入まで10年の歳月をかけ、じっくり進めてきていたからです。
ビジネス系メディアを中心に、 MaaSに関するニュースが連日のように届きます。こうした速報では書籍はインターネットにかないません。そこで個々のトピックを紹介するより、ストーリーとして綴っていこうとしたのです。
MaaSと同じフィンランド生まれのノキアの携帯電話を長年愛用してきており、現地の情報通信産業の知識も少し持っていたことや、スマートフォンを使ったモビリティサービスのパイオニア的存在である米国ウーバーの取材を体験したこと、国内外の自動車メーカーとつながりがあり、無人運転シャトルの実験に注目してきたことも、書籍化を決意する理由になりました。これらはすべて、MaaSと関係があったからです。
本書ではMaaSをまちづくりのためのツールのひとつと位置づけています。この点はモビリティと同じで、それ自体が目的にならず、手段のひとつであるべきと考えます。昨今のインターネットの情報は玉石混交で、MaaSをビジネスツールと捉えたり、モビリティそのものをMaaSと呼んだりする例も目にします。これがMaaSを分かりにくくしているのも事実であり、フィンランドで習得した真のMaaSの姿を伝えるには書籍のほうが効果的だとも考えました。
「MaaS入門〜まちづくりのためのスマートモビリティ戦略」は学芸出版社から7月25日発売。価格は2300円+税で、書店やAmazonなどで販売しています。多くの方に手にとっていただきたいと思っています。よろしくお願いいたします。