これまでも何度か紹介してきた電動キックボードに、昨年から今年にかけて大きな動きがいくつかありました。昨年はシェアリング事業者のひとつLuupが東京都内で、第1種原動機付自転車(原付1種)登録で公道での実証実験を実施。今年3月に同じ原付1種登録の車両をドン・キホーテが一般向けに発売すると、翌月にはLuupら4社が登録を小型特殊自動車とすることでヘルメット装着を任意とする実証実験を始めました。
一連の経緯は他のパーソナルモビリティともども、インターネットメディア「ビジネス+IT」で記事にさせていただきましたが、Luupの電動キックボードシェアは東京都内で実際に利用してもいるので、使った印象を含めて日本での電動キックボードはどうなのかを書いていきたいと思います。
欧米などでは電動キックボードは運転免許不要で、ヘルメット装着も義務付けられません。つまり自転車に近い位置付けで、走る場所も自転車レーンが一般的になっているようです。個人的にはそれが理想だと思いますが、日本は自転車が曖昧なルールを放置した結果、危険な事例が数多く報告されていることを考えると、運転者には運転免許、車両にはナンバー登録を義務づけたのは妥当と思いつつあります。
それでもこうした新種の車両に対して不安を覚える層は、いつの時代にも存在します。自動車が誕生してまもない頃、英国で施行された「赤旗法」が有名です。加えて今の日本は、新型コロナウイルスのワクチンにしても、接種後の一時的な発熱など軽微な副反応を大々的に報じ続ける国であり、政治や経済などあらゆる面で不利に働くこうしたマインドを変えるのは、残念ながら無理だとわきまえています。
ただモビリティで言えば、新しい乗り物が加わるのは選択肢が増えることであり、歓迎できることです。それに運転免許やナンバー登録がルールとして確立されたことで、自転車とは違って違反かどうか判別しやすくなります。つまり自転車よりマナーの良い乗り物になる可能性は十分あるわけで、そのためにも警察にはナンバーなしの電動キックボードなどを徹底して取り締まってほしいものです。
私が電動キックボードに対して好意的なのは、エンジンやモーターだけで走る乗り物としては、軽くて小さくて安価だからです。Luupは同時にシェアリングしている電動アシスト自転車もコンパクトで好感が持てますが、限られたスペースでも快適なモビリティサービスが提供できる電動キックボードは、ただでさえ空間に限りがある大都市に適した乗り物であり、だからこそ世界各地で普及しているのだと思っています。
ただこの優位性を、大都市の健常者だけに提供するのはもったいないとも思いました。コストとサイズのメリットを生かしつつ3輪あるいは4輪化し、電動車いすのカテゴリーでシンプルな乗り物ができないかと思ったのです。所有の際の負担は少なくて済みますし、シェアリングサービスの構築にもメリットになるはずです。世界最先端の高齢化国家としては、そういう発展も期待したいと思っています。
一連の経緯は他のパーソナルモビリティともども、インターネットメディア「ビジネス+IT」で記事にさせていただきましたが、Luupの電動キックボードシェアは東京都内で実際に利用してもいるので、使った印象を含めて日本での電動キックボードはどうなのかを書いていきたいと思います。
欧米などでは電動キックボードは運転免許不要で、ヘルメット装着も義務付けられません。つまり自転車に近い位置付けで、走る場所も自転車レーンが一般的になっているようです。個人的にはそれが理想だと思いますが、日本は自転車が曖昧なルールを放置した結果、危険な事例が数多く報告されていることを考えると、運転者には運転免許、車両にはナンバー登録を義務づけたのは妥当と思いつつあります。
それでもこうした新種の車両に対して不安を覚える層は、いつの時代にも存在します。自動車が誕生してまもない頃、英国で施行された「赤旗法」が有名です。加えて今の日本は、新型コロナウイルスのワクチンにしても、接種後の一時的な発熱など軽微な副反応を大々的に報じ続ける国であり、政治や経済などあらゆる面で不利に働くこうしたマインドを変えるのは、残念ながら無理だとわきまえています。
ただモビリティで言えば、新しい乗り物が加わるのは選択肢が増えることであり、歓迎できることです。それに運転免許やナンバー登録がルールとして確立されたことで、自転車とは違って違反かどうか判別しやすくなります。つまり自転車よりマナーの良い乗り物になる可能性は十分あるわけで、そのためにも警察にはナンバーなしの電動キックボードなどを徹底して取り締まってほしいものです。
私が電動キックボードに対して好意的なのは、エンジンやモーターだけで走る乗り物としては、軽くて小さくて安価だからです。Luupは同時にシェアリングしている電動アシスト自転車もコンパクトで好感が持てますが、限られたスペースでも快適なモビリティサービスが提供できる電動キックボードは、ただでさえ空間に限りがある大都市に適した乗り物であり、だからこそ世界各地で普及しているのだと思っています。
ただこの優位性を、大都市の健常者だけに提供するのはもったいないとも思いました。コストとサイズのメリットを生かしつつ3輪あるいは4輪化し、電動車いすのカテゴリーでシンプルな乗り物ができないかと思ったのです。所有の際の負担は少なくて済みますし、シェアリングサービスの構築にもメリットになるはずです。世界最先端の高齢化国家としては、そういう発展も期待したいと思っています。