ひさしぶりに電動トライク(三輪スクーター)を取り上げることにします。これまでは長野県小諸市をはじめ富山県氷見市・射水市などで、地域公共交通やシェアモビリティとしての展開を紹介してきましたが(現在は冬季ということもありすべて運行停止中です)、東京では最近になって個人ユーザーも目にするようになってきました。さらに昨年12月からは大手家電量販店のヨドバシカメラが販売を開始しました。
日本でもじわじわ浸透しつつある電動トライク。普及の理由はやはりコストでしょう。ヨドバシカメラで販売しているビークルファンの車両は3人乗りで66万円です。この車両を含めて、多くは側車付軽二輪登録なので、税金は軽自動車と比べても安いうえに車検がなく、法律上は車庫などの保管場所も不要です。それでいて普通自動車免許があれば運転可能であることも、敷居の低さにつながっているでしょう。
たしかに三輪は四輪に比べて安定性が劣ります。特にカーブを曲がる際にブレーキを掛けたりすると転倒する可能性もあります。ただ自分でハンドルを握ったり、乗客として利用したりした経験から言えば、ドライバーがカーブで十分に速度を落とすなどすれば、さほど問題はないと思われますし、そもそも自動車や自転車を含め、すべての乗り物はそのような心構えで運転すべきではないかと考えています。
それ以外にもエアコンがなく、夏は走っていればさほど暑くないですが冬は冷えること、四輪の軽自動車と比べれば斜め方向の揺れが多いことなど、気になる点はあります。しかしいずれもラストマイルの移動なら問題にならないと思っています。今年発売予定の軽四輪の電気自動車が補助金込みで200万円あたりということを含めて考えれば、近場の移動はこれでいいと思う人もいるでしょう。
個人的には軽自動車の下に位置する四輪車として規格が制定された超小型モビリティが、こうしたニーズの受け皿になると思っていました。日本が参考にしたという欧州の超小型モビリティはL6eとL7eの2クラスがありますが、その前のL1e〜L5eは二輪車や三輪車で、これらの延長線上にあるからです。ところが日本のそれは、新たに設けた型式指定車では衝突実験を課すようになるなど、むしろ軽自動車に近づきつつあるようなのが残念です。
前にも書きましたが、現在の軽自動車は当初の精神から逸脱しつつあり、過剰な内容になっていると感じています。高度経済成長時代ならそれでも良かったかもしれません。しかし今の日本は、人口減少で公共交通の運営が厳しくなる一方で、庶民の平均年収は上がらないという状況です。そんな今の日本の状況に見合った、本来の軽自動車の立ち位置を受け持つのが、電動トライクなのだという結論に至りました。
日本でもじわじわ浸透しつつある電動トライク。普及の理由はやはりコストでしょう。ヨドバシカメラで販売しているビークルファンの車両は3人乗りで66万円です。この車両を含めて、多くは側車付軽二輪登録なので、税金は軽自動車と比べても安いうえに車検がなく、法律上は車庫などの保管場所も不要です。それでいて普通自動車免許があれば運転可能であることも、敷居の低さにつながっているでしょう。
たしかに三輪は四輪に比べて安定性が劣ります。特にカーブを曲がる際にブレーキを掛けたりすると転倒する可能性もあります。ただ自分でハンドルを握ったり、乗客として利用したりした経験から言えば、ドライバーがカーブで十分に速度を落とすなどすれば、さほど問題はないと思われますし、そもそも自動車や自転車を含め、すべての乗り物はそのような心構えで運転すべきではないかと考えています。
それ以外にもエアコンがなく、夏は走っていればさほど暑くないですが冬は冷えること、四輪の軽自動車と比べれば斜め方向の揺れが多いことなど、気になる点はあります。しかしいずれもラストマイルの移動なら問題にならないと思っています。今年発売予定の軽四輪の電気自動車が補助金込みで200万円あたりということを含めて考えれば、近場の移動はこれでいいと思う人もいるでしょう。
個人的には軽自動車の下に位置する四輪車として規格が制定された超小型モビリティが、こうしたニーズの受け皿になると思っていました。日本が参考にしたという欧州の超小型モビリティはL6eとL7eの2クラスがありますが、その前のL1e〜L5eは二輪車や三輪車で、これらの延長線上にあるからです。ところが日本のそれは、新たに設けた型式指定車では衝突実験を課すようになるなど、むしろ軽自動車に近づきつつあるようなのが残念です。
前にも書きましたが、現在の軽自動車は当初の精神から逸脱しつつあり、過剰な内容になっていると感じています。高度経済成長時代ならそれでも良かったかもしれません。しかし今の日本は、人口減少で公共交通の運営が厳しくなる一方で、庶民の平均年収は上がらないという状況です。そんな今の日本の状況に見合った、本来の軽自動車の立ち位置を受け持つのが、電動トライクなのだという結論に至りました。