明日まで東京ビッグサイトで開催されている東京モーターサイクルショーに行ってきました。去年とおととしは新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて中止になったので、第49回となる今年は2019年の第46回以来、3年ぶりの開催になりました。このあと複数の媒体で展示内容についての記事を書くつもりですが、その前にショー全体の感想をここで記します。
昨年1月のブログで、コロナ禍で二輪車の販売台数が増えていることを書きました。それは現在も続いていて、昨年の小型二輪車(251cc以上)の販売台数は前年比124%、軽二輪車(126〜250cc)は106.1%となっています。同時期の軽乗用車は95.8%、軽自動車を除く乗用車は96.8%です。四輪車同様、半導体不足や新興国のコロナ禍の影響を受けていることを含めて考えれば、かなり注目されていると言えるでしょう。
今年のショーでは展示スペースを拡大し、チケットの当日窓口販売を行わないなどの感染対策を施していますが、153の参加団体数、556台の展示車両は前回と同等です。なので以前よりゆったりしているように感じましたが、それ以外にも違いがいくつかありました。
まずは電動バイクが増えたことです。老舗ブランドではヤマハ発動機やBMWが新型車を発表。それ以上に新興ブランドの車両が多く展示されていました。面白かったのは、エンジン車のブランドと電動バイクのブランドの両方を扱う会社がかなりあったことです。つまりエンジンとモーターのどちらが良いかと論じるような空気は、ここにはありませんでした。
しかも老舗ブランドと新興ブランドのフロアは別ではなく、混在しており、その間にヘルメットやマフラーなどのメーカーのブースが入るという配置でした。工業製品としてではなく、モビリティの世界として見せようという気持ちが伝わってきました。しかもそこには、カーボンニュートラルや電動化といった堅苦しい言葉はほとんどありません。エンジン車も電動バイクも、それぞれの魅力を理屈抜きでストレートにアピールしているような気がしました。
二輪車は四輪車に比べると趣味的な要素が強いためもあるでしょう。しかし多様なデザインやエンジニアリングを認める方向性は、前回のブログで取り上げたフランスに通じるものを感じました。モーターショーは世界的に岐路に立たされているようですが、それは移動の喜びとはあまり関係ない要素を掲げているからではないでしょうか。人間はこれからも移動を続けるはずであり、原点に戻ってアピールすることが大切ではないかと思いました。
モーターサイクルショーは例年まず大阪で開催され、次に東京という順番で、それは今回も変わりませんでしたが、2022年はこのあと初めて愛知県で「第1回名古屋モーターサイクルショー 」が開催予定です。首都圏の方は明日、そして名古屋周辺の方は4月8〜10日に会場を訪れ、個性豊かなマシンたちから発せられる、モビリティの根源的な素晴らしさを感じとっていただきたいと思っています。
昨年1月のブログで、コロナ禍で二輪車の販売台数が増えていることを書きました。それは現在も続いていて、昨年の小型二輪車(251cc以上)の販売台数は前年比124%、軽二輪車(126〜250cc)は106.1%となっています。同時期の軽乗用車は95.8%、軽自動車を除く乗用車は96.8%です。四輪車同様、半導体不足や新興国のコロナ禍の影響を受けていることを含めて考えれば、かなり注目されていると言えるでしょう。
今年のショーでは展示スペースを拡大し、チケットの当日窓口販売を行わないなどの感染対策を施していますが、153の参加団体数、556台の展示車両は前回と同等です。なので以前よりゆったりしているように感じましたが、それ以外にも違いがいくつかありました。
まずは電動バイクが増えたことです。老舗ブランドではヤマハ発動機やBMWが新型車を発表。それ以上に新興ブランドの車両が多く展示されていました。面白かったのは、エンジン車のブランドと電動バイクのブランドの両方を扱う会社がかなりあったことです。つまりエンジンとモーターのどちらが良いかと論じるような空気は、ここにはありませんでした。
しかも老舗ブランドと新興ブランドのフロアは別ではなく、混在しており、その間にヘルメットやマフラーなどのメーカーのブースが入るという配置でした。工業製品としてではなく、モビリティの世界として見せようという気持ちが伝わってきました。しかもそこには、カーボンニュートラルや電動化といった堅苦しい言葉はほとんどありません。エンジン車も電動バイクも、それぞれの魅力を理屈抜きでストレートにアピールしているような気がしました。
二輪車は四輪車に比べると趣味的な要素が強いためもあるでしょう。しかし多様なデザインやエンジニアリングを認める方向性は、前回のブログで取り上げたフランスに通じるものを感じました。モーターショーは世界的に岐路に立たされているようですが、それは移動の喜びとはあまり関係ない要素を掲げているからではないでしょうか。人間はこれからも移動を続けるはずであり、原点に戻ってアピールすることが大切ではないかと思いました。
モーターサイクルショーは例年まず大阪で開催され、次に東京という順番で、それは今回も変わりませんでしたが、2022年はこのあと初めて愛知県で「第1回名古屋モーターサイクルショー 」が開催予定です。首都圏の方は明日、そして名古屋周辺の方は4月8〜10日に会場を訪れ、個性豊かなマシンたちから発せられる、モビリティの根源的な素晴らしさを感じとっていただきたいと思っています。