ソフトバンクとトヨタ自動車が共同で設立したモビリティサービス企業MONET Technologiesが、自治体や企業などのLINE公式アカウントからオンデマンドバスの予約を可能にするサービスの提供を7月に開始すると、今週発表しました。オンデマンドバスをはじめとする各種MaaSをワンパッケージで提供可能にする、事業者向けサービスのオプションとして提供する予定とのことです。
ただしMaaSでLINE公式アカウントを使うのは、これが初めてではありません。自動車総合ニュースサイト「レスポンス」で当方が担当している連載「MaaSがもたらす都市変革」で、Visaのタッチ決済とともに記事にしたので、くわしくはこちらをご覧になっていただければと思いますが、2年前からいくつかの地域で、モビリティサービスにLINEを活用する事例が出てきているのです。
私が民間企業のアドバイザーとして関わっている長野県小諸市の「信州こもろ・こま〜す」も、LINEを活用しています。最近の画面の一部をここでお見せしますが、モビリティの位置情報やオンラインチケット購入だけでなく、地域のイベント情報も見ることができるという、ポータルサイトと呼べる状況になっており、利用者の方々からも分かりやすいという評価をいただいています。
LINEそのものがMaaSアプリになっているわけではなく、MaaSの入口となるインターフェイスの役目を果たしています。ではなぜLINEなのか。これはMONETのニュースリリースにも書いてありますが、MaaSを利用するために新たにアプリをダウンロードして使い方を習得するのは、とりわけ高齢者にとってはハードルが高く、結果的に電話による申し込みが多くなり、電話がつながりにくく、通話料がかかるなどの不便が寄せられるからです。
その点LINEは、高齢者が離れた場所にいる子供や孫との会話に使うことが多く、世代を問わず浸透しているアプリのひとつになっています。高齢化が進む地方型MaaSへの導入は賢明な判断だと思いますし、LINEは2021年にMONETと同じソフトバンクグループの一員となっているわけで、今回このような決断を下したのは妥当だと感じています。
元祖MaaSアプリと言えるフィンランドのWhimのように、ゼロからすべてを構築するのはたしかに理想です。しかしMaaSは多くの人が使いやすいと感じることも大事であり、LINEのようなアプリをインターフェースとするのは理に叶っています。MONETが今回このような発表をしたことで、日本国内のMaaSのインターフェイスとして、LINEがいままで以上に存在感を増すのではないかと予想しています。
ただしMaaSでLINE公式アカウントを使うのは、これが初めてではありません。自動車総合ニュースサイト「レスポンス」で当方が担当している連載「MaaSがもたらす都市変革」で、Visaのタッチ決済とともに記事にしたので、くわしくはこちらをご覧になっていただければと思いますが、2年前からいくつかの地域で、モビリティサービスにLINEを活用する事例が出てきているのです。
私が民間企業のアドバイザーとして関わっている長野県小諸市の「信州こもろ・こま〜す」も、LINEを活用しています。最近の画面の一部をここでお見せしますが、モビリティの位置情報やオンラインチケット購入だけでなく、地域のイベント情報も見ることができるという、ポータルサイトと呼べる状況になっており、利用者の方々からも分かりやすいという評価をいただいています。
LINEそのものがMaaSアプリになっているわけではなく、MaaSの入口となるインターフェイスの役目を果たしています。ではなぜLINEなのか。これはMONETのニュースリリースにも書いてありますが、MaaSを利用するために新たにアプリをダウンロードして使い方を習得するのは、とりわけ高齢者にとってはハードルが高く、結果的に電話による申し込みが多くなり、電話がつながりにくく、通話料がかかるなどの不便が寄せられるからです。
その点LINEは、高齢者が離れた場所にいる子供や孫との会話に使うことが多く、世代を問わず浸透しているアプリのひとつになっています。高齢化が進む地方型MaaSへの導入は賢明な判断だと思いますし、LINEは2021年にMONETと同じソフトバンクグループの一員となっているわけで、今回このような決断を下したのは妥当だと感じています。
元祖MaaSアプリと言えるフィンランドのWhimのように、ゼロからすべてを構築するのはたしかに理想です。しかしMaaSは多くの人が使いやすいと感じることも大事であり、LINEのようなアプリをインターフェースとするのは理に叶っています。MONETが今回このような発表をしたことで、日本国内のMaaSのインターフェイスとして、LINEがいままで以上に存在感を増すのではないかと予想しています。