1泊2日で東北地方を巡ってきました。個々のお仕事の内容は後ほど紹介できるかと思いますが、福島県の郡山市と会津若松市の間の往復では、行きは高速バス、帰りは鉄道を使いました。おかげでいろいろな発見がありました。
この区間はJR東日本(東日本旅客鉄道)磐越西線と、会津バス(会津乗合自動車)・新常盤交通・福島交通が共同運行する高速バスが走っています。最速の所要時間は鉄道の快速が65分、普通が75分でバスは67分。運賃は鉄道1170円に対してバス1200円と、どちらもほぼ同じです。
利用した便は下に紹介したとおりで、まず郡山駅前10時05分発の高速バスに乗りました。乗客は15人ほど。駅を出ると、市街地にある市役所や学校などを巡りますが、乗降客はわずかでした。高速道路に乗ってからは無停車で、会津若松市に入って高速道路を降り、ほどなくして会津若松駅前に到着。ここで終点ではなく、観光地として有名な鶴ヶ城と合同庁舎が集まる地域まで行きました。
驚いたのは会津若松駅前でほとんどの乗客が降りたことです。しかもかなりの人が駅に向かっていきました。それならJRを使えばいいのにと思いましたが、高速バスが約30分に1本なのに対し、鉄道は1時間に1本で、快速と普通が交互に走るので、次に乗る列車との接続を考えてバスに乗ったのかもしれないと思いました。
用事を済ませて会津若松駅に戻り、13時30分発の快速「あいづ」に乗りました。あいづにはリクライニングシートを使った指定席があるとのことでしたが、乗車日は車両が整備に入っていたのか、すべて一般車両でした。4両編成で、前2両は数人ずつしかいなかったのに対し、後ろ2両にはそれぞれ20人ぐらい乗っていました。車両によって大きな差があるのは、2両の列車があるためかもしれません。
すべての停留所が郡山と会津若松の両市内にある高速バスとは違い、JRの快速は会津若松を出ると、磐梯町と猪苗代町の中心駅に停車。猪苗代駅では観光客が数人乗ってきました。その後郡山市に入ると、停車駅が一気に増えます。驚いたのは郡山のひとつ手前に最近できた郡山富田駅で、10人以上が乗り込んできました。この付近は高速バスのルートではなく、路線バスでは時間がかかることから、多くの利用者があるようです。
高速バスとJRを乗り比べると、まず快適性は全席リクライニングシートの高速バスのほうが、直角に近い向かい合わせ式のクロスシートのJRより上でした。快速あいづには本来リクライニングシートが用意されますが、運賃の他に指定席料金がかかるのが悩みどころです。さらに高速バスには車内Wi-Fiがあることも、現代人には重要なポイントになりそうです。
高速バスは乗り心地も良好でした。磐越西線の郡山〜会津若松間は明治時代に作られており、山越えの区間でカーブが多いことも影響しています。新線を作れば快適性と速達性がともに向上するでしょう。それでも郡山市内に駅を新設したりする姿勢は好感を抱きました。逆にバスは優位点が多いのに、利用した便に限れば乗客が少ないのが気掛かりでした。渋滞や大雪などで遅れることが多いのでしょうか。
ちなみに自分が行きと帰りで乗り物を変えたのは、比べたかったということもありますが、行きは鶴ヶ城の近所に用事があったので、現地の交通事情に疎いこともあって、直通で行けるバスを選びました。逆に帰りは郡山から仙台に向かう予定で、定時性が第一だったので、時間が読めるJRにしました。郡山での乗り換えがバスよりスムーズであることも選択の理由です。
JRと高速バスは各地で競争関係にあります。郡山〜会津若松間も例外ではありませんが、その中でお互いの環境や特性を生かしていると思いました。だからこそ協業の道も模索してほしいと感じました。高速バスとJRを合わせてパターンダイヤとしたうえで、会津若松駅での列車やバスとの接続を調整すると、多くの人が使いたいという気持ちになる公共交通になるのではないでしょうか。
この区間はJR東日本(東日本旅客鉄道)磐越西線と、会津バス(会津乗合自動車)・新常盤交通・福島交通が共同運行する高速バスが走っています。最速の所要時間は鉄道の快速が65分、普通が75分でバスは67分。運賃は鉄道1170円に対してバス1200円と、どちらもほぼ同じです。
利用した便は下に紹介したとおりで、まず郡山駅前10時05分発の高速バスに乗りました。乗客は15人ほど。駅を出ると、市街地にある市役所や学校などを巡りますが、乗降客はわずかでした。高速道路に乗ってからは無停車で、会津若松市に入って高速道路を降り、ほどなくして会津若松駅前に到着。ここで終点ではなく、観光地として有名な鶴ヶ城と合同庁舎が集まる地域まで行きました。
驚いたのは会津若松駅前でほとんどの乗客が降りたことです。しかもかなりの人が駅に向かっていきました。それならJRを使えばいいのにと思いましたが、高速バスが約30分に1本なのに対し、鉄道は1時間に1本で、快速と普通が交互に走るので、次に乗る列車との接続を考えてバスに乗ったのかもしれないと思いました。
用事を済ませて会津若松駅に戻り、13時30分発の快速「あいづ」に乗りました。あいづにはリクライニングシートを使った指定席があるとのことでしたが、乗車日は車両が整備に入っていたのか、すべて一般車両でした。4両編成で、前2両は数人ずつしかいなかったのに対し、後ろ2両にはそれぞれ20人ぐらい乗っていました。車両によって大きな差があるのは、2両の列車があるためかもしれません。
すべての停留所が郡山と会津若松の両市内にある高速バスとは違い、JRの快速は会津若松を出ると、磐梯町と猪苗代町の中心駅に停車。猪苗代駅では観光客が数人乗ってきました。その後郡山市に入ると、停車駅が一気に増えます。驚いたのは郡山のひとつ手前に最近できた郡山富田駅で、10人以上が乗り込んできました。この付近は高速バスのルートではなく、路線バスでは時間がかかることから、多くの利用者があるようです。
高速バスとJRを乗り比べると、まず快適性は全席リクライニングシートの高速バスのほうが、直角に近い向かい合わせ式のクロスシートのJRより上でした。快速あいづには本来リクライニングシートが用意されますが、運賃の他に指定席料金がかかるのが悩みどころです。さらに高速バスには車内Wi-Fiがあることも、現代人には重要なポイントになりそうです。
高速バスは乗り心地も良好でした。磐越西線の郡山〜会津若松間は明治時代に作られており、山越えの区間でカーブが多いことも影響しています。新線を作れば快適性と速達性がともに向上するでしょう。それでも郡山市内に駅を新設したりする姿勢は好感を抱きました。逆にバスは優位点が多いのに、利用した便に限れば乗客が少ないのが気掛かりでした。渋滞や大雪などで遅れることが多いのでしょうか。
ちなみに自分が行きと帰りで乗り物を変えたのは、比べたかったということもありますが、行きは鶴ヶ城の近所に用事があったので、現地の交通事情に疎いこともあって、直通で行けるバスを選びました。逆に帰りは郡山から仙台に向かう予定で、定時性が第一だったので、時間が読めるJRにしました。郡山での乗り換えがバスよりスムーズであることも選択の理由です。
JRと高速バスは各地で競争関係にあります。郡山〜会津若松間も例外ではありませんが、その中でお互いの環境や特性を生かしていると思いました。だからこそ協業の道も模索してほしいと感じました。高速バスとJRを合わせてパターンダイヤとしたうえで、会津若松駅での列車やバスとの接続を調整すると、多くの人が使いたいという気持ちになる公共交通になるのではないでしょうか。