仕事で東京の地下鉄を利用したときのこと。乗り換え駅にこんなポスターが貼ってありました。ウーバーです。タクシーと共存していくという意味を込めつつ、わが国でのライドシェア解禁を見据えた明確なメッセージに、思わず足が止まってしまいました。いよいよ日本でもライドシェアが認可されるかもしれないという気持ちが、さらに強くなりました。
ただし東京は現時点でタクシー不足とは感じないので、ライドシェアが必要なのは、むしろ地方や観光地だと思っています。このうち地方では、すでにタクシーとの共存を目指した、いくつかの先行事例があります。
やぶくるのオフィシャルサイトはこちら
まずは国家戦略特区に選ばれたこともあり、マスコミで紹介されることが多い兵庫県養父市の「やぶくる」です。導入は2018年で、このブログで何度か取り上げた京都府京丹後市「ささえ合い交通」同様、交通空白地自家用有償旅客運送の制度を活用していますが、京丹後市と違うのはウーバーなどのアプリは使わず、電話受付としており、タクシー会社が対応していることです。電話口で「やぶくるお願いします」と言って必要事項を伝えれば、手配してくれるそうです。
続いて紹介するのは、徳島市で介護福祉サービスを展開するイツモスマイルが、町営バスが廃止された同県神山町で展開する「まちのクルマ」です。利用者はマイナンバーカードで登録後、電話あるいは同社開発の地域アプリ「さあ・くる」で予約。運賃は1乗車8000円を上限として85%を神山町が補助し、残りの利用者が負担するそうです。タクシーと自家用有償旅客運送を共同運行することも特徴。IT企業のサテライトオフィス進出、今年度グッドデザイン賞金賞を受賞した高等専門学校の誕生などで、全国的に注目されている町ならではの取り組みだと思っています。
まちのクルマのオフィシャルサイトはこちら
最後は同じ徳島市の電脳交通が、二種免許保有者を対象に、空いた時間に副業でタクシー乗務員をしてもらう実証実験「スポドラ」です。一般ドライバーが対象ではないですが、副業でできるところはライドシェア的です。電脳交通の技術を使い、需要ピークの時間帯だけ勤務してもらう 形で、副業人材を受け入れたいタクシー事業者と求職者をマッチングするとのことで、横浜・埼玉エリアで来年1月9日まで実施するそうです。
スポドラのオフィシャルサイトはこちら
最近の日本は、2つの事象を対立軸に置いて議論するのが好きなようで、タクシーとライトシェアもそういう関係に当てはめる人がいます。しかし私は、タクシーとライドシェアは共存ができると思います。なによりも移動の選択肢が増えるのは好ましいことです。今回紹介したように、共存の道を探っている事例もあります。モビリティ(移動可能性)という言葉に沿った内容で、ライドシェアが導入されてほしいと願っています。
ただし東京は現時点でタクシー不足とは感じないので、ライドシェアが必要なのは、むしろ地方や観光地だと思っています。このうち地方では、すでにタクシーとの共存を目指した、いくつかの先行事例があります。
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まずは国家戦略特区に選ばれたこともあり、マスコミで紹介されることが多い兵庫県養父市の「やぶくる」です。導入は2018年で、このブログで何度か取り上げた京都府京丹後市「ささえ合い交通」同様、交通空白地自家用有償旅客運送の制度を活用していますが、京丹後市と違うのはウーバーなどのアプリは使わず、電話受付としており、タクシー会社が対応していることです。電話口で「やぶくるお願いします」と言って必要事項を伝えれば、手配してくれるそうです。
続いて紹介するのは、徳島市で介護福祉サービスを展開するイツモスマイルが、町営バスが廃止された同県神山町で展開する「まちのクルマ」です。利用者はマイナンバーカードで登録後、電話あるいは同社開発の地域アプリ「さあ・くる」で予約。運賃は1乗車8000円を上限として85%を神山町が補助し、残りの利用者が負担するそうです。タクシーと自家用有償旅客運送を共同運行することも特徴。IT企業のサテライトオフィス進出、今年度グッドデザイン賞金賞を受賞した高等専門学校の誕生などで、全国的に注目されている町ならではの取り組みだと思っています。
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最後は同じ徳島市の電脳交通が、二種免許保有者を対象に、空いた時間に副業でタクシー乗務員をしてもらう実証実験「スポドラ」です。一般ドライバーが対象ではないですが、副業でできるところはライドシェア的です。電脳交通の技術を使い、需要ピークの時間帯だけ勤務してもらう 形で、副業人材を受け入れたいタクシー事業者と求職者をマッチングするとのことで、横浜・埼玉エリアで来年1月9日まで実施するそうです。
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最近の日本は、2つの事象を対立軸に置いて議論するのが好きなようで、タクシーとライトシェアもそういう関係に当てはめる人がいます。しかし私は、タクシーとライドシェアは共存ができると思います。なによりも移動の選択肢が増えるのは好ましいことです。今回紹介したように、共存の道を探っている事例もあります。モビリティ(移動可能性)という言葉に沿った内容で、ライドシェアが導入されてほしいと願っています。