2024年最後のブログになります。今年は元日にいきなり能登半島地震が発生したことが、今も記憶に深く刻まれています。私は4月に現地を訪れ、翌月このブログでも報告しました。能登半島ではその後9月に豪雨災害にも見舞われており、現地の方々は大変な苦労をされていることと察します。そんな中でモビリティは臨機応変に対応を進めているようなので、現状を紹介していきます。

まず奥能登2市2町と金沢駅を結ぶ北陸鉄道の特急バスは、これまで輪島市〜金沢駅間が4往復、珠洲市〜金沢駅間と能登町〜金沢駅間がそれぞれ1往復というダイヤでしたが、9月からは輪島市〜金沢駅間が6往復に増える一方、珠洲市と能登町からの便は輪島市の能登空港を経由し、穴水町にある穴水駅までの運行になる代わりに、それぞれ5往復に増便されました。能登空港や穴水駅をハブとする傾向がさらに強まったことになります。
直通がなくなったことを不便だと思う人もいるでしょう。しかしダイヤを見ると、穴水駅〜金沢駅間は約2時間かかるのに対し、能登町役場〜穴水駅間は約50分、珠洲市役所〜穴水駅館は約1時間10分なので、災害によって運転士不足がより深刻になっていることを考えれば、穴水駅〜金沢駅間2往復分の運転士を穴水駅までのバスに振り向け、トータルでの便数を増やしたことがわかります。

ちなみに穴水駅から金沢駅までは、のと鉄道とJR西日本七尾線を乗り継ぐことでも行けます。所要時間はJRの特急を利用すると約1時間50分で、渋滞に影響されないというメリットもあります。移動の選択肢か増えたという点でも、今回のダイヤ改正は個人的には評価しています。
地域内交通では輪島市内で、震災直後に走り始めた市内循環無料バスに代わり、8月から運行をスタートしたAIオンデマンド交通「のらんけ+(プラス)」が注目です。運賃は無料のまま、停留所を約90か所と3倍以上に増やしており、スマートフォンアプリまたは電話で乗車の1時間前までに予約するというものです。需要に合わせて迅速に変化していく姿勢に好感を抱いています。

「のらんけ+」を紹介する輪島市オフィシャルサイトはこちら
そして直近の話題では一昨日、赤字が続く北陸鉄道の浅野川線と石川線を、「みなし上下分離方式」で運行する事業計画が国に認定され、公的な支援を受けながら運行を続けることが決まりました。みなし上下分離とは、インフラの維持管理を別会社とせずに、国の財政的な支援を受けながら沿線の自治体などが維持費などの一部を負担するというもので、群馬県の上毛電気鉄道などで実例があります。
このうち地震による液状化現象で被害が出ている内灘町と金沢市を結ぶ浅野川線では、北陸新幹線が敦賀駅まで延伸した3月16日から、石川県観光ブランドプロデューサーも務める松任谷由実さん(ユーミン)の楽曲「acacia[アカシア]」が、内灘駅到着車内メロディーとして使われています。
内灘町は砂丘地で、砂防のためアカシア(正確にはニセアカシア)を植樹してきた歴史があり、内灘駅の北側にはアカシア1〜2丁目という地名もあります。以前この地を訪れた松任谷由実さんが、群生のアカシアに感動し歌を書いたとのことで、5月にはチャリティシングル「acacia[アカシア] / 春よ、来い(Nina Kraviz Remix)」として発売されており、収益は能登半島地震災害義援金として石川県に寄付されることになっています。

たしかに復興はまだ始まったばかりですが、ここまで書いてきたように、バスを乗り継いで珠洲市を目指したり、電車で松任谷由実さんの楽曲を聴きながら内灘町に行ったりすることはできます。多くの人が被災地に目を向け続け、足を運んでいくことも、復興への後押しになると思います。皆さんも時間を見つけて、訪れてみてはいかがでしょうか。
*今年も当ブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。次回の更新は2025年1月11日(土曜日)の予定です。良いお年をお迎えください。

まず奥能登2市2町と金沢駅を結ぶ北陸鉄道の特急バスは、これまで輪島市〜金沢駅間が4往復、珠洲市〜金沢駅間と能登町〜金沢駅間がそれぞれ1往復というダイヤでしたが、9月からは輪島市〜金沢駅間が6往復に増える一方、珠洲市と能登町からの便は輪島市の能登空港を経由し、穴水町にある穴水駅までの運行になる代わりに、それぞれ5往復に増便されました。能登空港や穴水駅をハブとする傾向がさらに強まったことになります。
直通がなくなったことを不便だと思う人もいるでしょう。しかしダイヤを見ると、穴水駅〜金沢駅間は約2時間かかるのに対し、能登町役場〜穴水駅間は約50分、珠洲市役所〜穴水駅館は約1時間10分なので、災害によって運転士不足がより深刻になっていることを考えれば、穴水駅〜金沢駅間2往復分の運転士を穴水駅までのバスに振り向け、トータルでの便数を増やしたことがわかります。

ちなみに穴水駅から金沢駅までは、のと鉄道とJR西日本七尾線を乗り継ぐことでも行けます。所要時間はJRの特急を利用すると約1時間50分で、渋滞に影響されないというメリットもあります。移動の選択肢か増えたという点でも、今回のダイヤ改正は個人的には評価しています。
地域内交通では輪島市内で、震災直後に走り始めた市内循環無料バスに代わり、8月から運行をスタートしたAIオンデマンド交通「のらんけ+(プラス)」が注目です。運賃は無料のまま、停留所を約90か所と3倍以上に増やしており、スマートフォンアプリまたは電話で乗車の1時間前までに予約するというものです。需要に合わせて迅速に変化していく姿勢に好感を抱いています。

「のらんけ+」を紹介する輪島市オフィシャルサイトはこちら
そして直近の話題では一昨日、赤字が続く北陸鉄道の浅野川線と石川線を、「みなし上下分離方式」で運行する事業計画が国に認定され、公的な支援を受けながら運行を続けることが決まりました。みなし上下分離とは、インフラの維持管理を別会社とせずに、国の財政的な支援を受けながら沿線の自治体などが維持費などの一部を負担するというもので、群馬県の上毛電気鉄道などで実例があります。
このうち地震による液状化現象で被害が出ている内灘町と金沢市を結ぶ浅野川線では、北陸新幹線が敦賀駅まで延伸した3月16日から、石川県観光ブランドプロデューサーも務める松任谷由実さん(ユーミン)の楽曲「acacia[アカシア]」が、内灘駅到着車内メロディーとして使われています。
内灘町は砂丘地で、砂防のためアカシア(正確にはニセアカシア)を植樹してきた歴史があり、内灘駅の北側にはアカシア1〜2丁目という地名もあります。以前この地を訪れた松任谷由実さんが、群生のアカシアに感動し歌を書いたとのことで、5月にはチャリティシングル「acacia[アカシア] / 春よ、来い(Nina Kraviz Remix)」として発売されており、収益は能登半島地震災害義援金として石川県に寄付されることになっています。

たしかに復興はまだ始まったばかりですが、ここまで書いてきたように、バスを乗り継いで珠洲市を目指したり、電車で松任谷由実さんの楽曲を聴きながら内灘町に行ったりすることはできます。多くの人が被災地に目を向け続け、足を運んでいくことも、復興への後押しになると思います。皆さんも時間を見つけて、訪れてみてはいかがでしょうか。
*今年も当ブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。次回の更新は2025年1月11日(土曜日)の予定です。良いお年をお迎えください。












