「ブルーリボン賞」と「ローレル賞」。鉄道にくわしい人なら、日本を代表する鉄道車両の賞として、この2つを挙げるでしょう。どちらも鉄道友の会が選定し、今年度は今月21日に発表されました。このうち会員投票で最多得票を得た車両に贈られるブルーリボン賞は、「嵐電」の呼び名で親しまれる京福電気鉄道嵐山本線・北野線の「モボ1形」が受賞しました。

KYOTRAMの愛称を持つモボ1形の受賞は、今回で69回目を迎えるブルーリボン賞の歴史で画期的なことでした。旧国鉄を含むJRグループや大手私鉄以外の事業者が受賞するのは5例目で、関西以西に本社を置く中小私鉄では初めて。そして両端に運転台を持つ単行の路面電車というのも、初だったのです。
今週木曜日には、2ヶ月前のブログで紹介したRDEフォーラムが開催されましたが、ここでも知人でもあるデザインを担当したGKデザイン総研広島の鈴木スバル氏が、KYOTRAMのプレゼンテーションをしました。「これは乗りに行かなければ」という気持ちが盛り上がり、会場のインテックス大阪から近いということもあって、昨日京都に向かいました。

実車に対面してまず印象的だったのが、前後の丸みです。空間効率ではマイナスですが、100年以上前から古都を走る路線ということで、かつてヨーロッパを走っていた電車の形を意識したそうです。しかも路面電車は人と近い距離にいるので、ライトも丸にして、柔らかさや愛らしさを表現。よく見ると屋根上のクーラーも丸みを帯びています。でも今の京都は古いものと新しいものが両立しているので、モダンな要素も取り入れています。
車体色の京紫は、江戸っ子に親しまれた青みが強い江戸紫に対して、昔から京都で織物などに使われてきた赤みが強い紫のことをこう呼ぶもので、以前から嵐電が取り入れてるイメージカラーですが、KYOTRAMにも似合っているし、車体色として京紫を起用した鉄道会社のセンスにも共感しました。

車内も各所に丸みを取り入れたうえに、木目調の天井や床、京紫を用いた座席や仕切り板などで、通勤電車のような無機質なイメージはなく、「はんなり」という言葉を連想させる空間に仕上がっていました。座席は体の当たる部分を少し窪ませたバケットタイプで、座る位置がわかりやすいし、走行中は揺れることもあるので、安全性でもプラスになりそうです。
鈴木氏からは握り棒についても説明がありました。外側に少し湾曲した形は、上から見たときの車両の形をイメージしており、乗客を外側に近づける意味も込めているとのこと。嵐電は後ろから乗って前で運賃を支払って降りるので、乗客が通路を横断することから、通路を幅を広げるための工夫でもあるそうです。また座席間の仕切りは、肩の部分が当たるような高さにしていて、隣の乗客との接触を少なくしつつ、開放感を失わない作りにしたということです。

実際に乗った乗客は、かっこいいと言う人と、可愛いという言う人の両方がいて、レトロモダンという言葉を使う人もいるそうです。外国人観光客からも好ましい評価を受けるでしょう。私もさまざまな鉄道車両を見てきましたが、ここまで地域性をうまく取り込み、大胆でありながら親しみのあるデザインに仕上げたのは珍しいと感じており、ブルーリボン賞は納得です。みなさんも京都に行った際には、KYOTRAMに乗ってみてはいかがでしょうか。

KYOTRAMの愛称を持つモボ1形の受賞は、今回で69回目を迎えるブルーリボン賞の歴史で画期的なことでした。旧国鉄を含むJRグループや大手私鉄以外の事業者が受賞するのは5例目で、関西以西に本社を置く中小私鉄では初めて。そして両端に運転台を持つ単行の路面電車というのも、初だったのです。
今週木曜日には、2ヶ月前のブログで紹介したRDEフォーラムが開催されましたが、ここでも知人でもあるデザインを担当したGKデザイン総研広島の鈴木スバル氏が、KYOTRAMのプレゼンテーションをしました。「これは乗りに行かなければ」という気持ちが盛り上がり、会場のインテックス大阪から近いということもあって、昨日京都に向かいました。

実車に対面してまず印象的だったのが、前後の丸みです。空間効率ではマイナスですが、100年以上前から古都を走る路線ということで、かつてヨーロッパを走っていた電車の形を意識したそうです。しかも路面電車は人と近い距離にいるので、ライトも丸にして、柔らかさや愛らしさを表現。よく見ると屋根上のクーラーも丸みを帯びています。でも今の京都は古いものと新しいものが両立しているので、モダンな要素も取り入れています。
車体色の京紫は、江戸っ子に親しまれた青みが強い江戸紫に対して、昔から京都で織物などに使われてきた赤みが強い紫のことをこう呼ぶもので、以前から嵐電が取り入れてるイメージカラーですが、KYOTRAMにも似合っているし、車体色として京紫を起用した鉄道会社のセンスにも共感しました。

車内も各所に丸みを取り入れたうえに、木目調の天井や床、京紫を用いた座席や仕切り板などで、通勤電車のような無機質なイメージはなく、「はんなり」という言葉を連想させる空間に仕上がっていました。座席は体の当たる部分を少し窪ませたバケットタイプで、座る位置がわかりやすいし、走行中は揺れることもあるので、安全性でもプラスになりそうです。
鈴木氏からは握り棒についても説明がありました。外側に少し湾曲した形は、上から見たときの車両の形をイメージしており、乗客を外側に近づける意味も込めているとのこと。嵐電は後ろから乗って前で運賃を支払って降りるので、乗客が通路を横断することから、通路を幅を広げるための工夫でもあるそうです。また座席間の仕切りは、肩の部分が当たるような高さにしていて、隣の乗客との接触を少なくしつつ、開放感を失わない作りにしたということです。

実際に乗った乗客は、かっこいいと言う人と、可愛いという言う人の両方がいて、レトロモダンという言葉を使う人もいるそうです。外国人観光客からも好ましい評価を受けるでしょう。私もさまざまな鉄道車両を見てきましたが、ここまで地域性をうまく取り込み、大胆でありながら親しみのあるデザインに仕上げたのは珍しいと感じており、ブルーリボン賞は納得です。みなさんも京都に行った際には、KYOTRAMに乗ってみてはいかがでしょうか。

















