先週土曜日、JR北海道の函館本線で貨物列車が脱線する事故があり、同線の森〜長万部間が3日間にわたって不通になりました。JR北海道によると、踏切部分のレールの腹部(くびれている部分)が腐食していたことが原因とのことで、今年9月の超音波検査で異常を検知したものの、その後の確認をレールの頭部だけ目視で行っただけという説明もありました。

私が直近でJR北海道を使ったのは今年の夏で、新千歳空港〜小樽間、小樽〜旭川間を、途中下車を含めて移動しました。自分の乗った快速や特急は正確かつ快適でしたが、札幌と帯広・釧路を結ぶ特急列車が走る石勝線は豪雨で不通となっていて、貨物列車を含めて全面運休となっていました。
2つの区間に共通しているのは、迂回路がなかったことです。なので大きな影響が出ました。しかも札幌と道東を結ぶルートは今年3月、かつて特急列車が走っていた根室本線の富良野〜新得間が廃止され、迂回ルートを失ったばかりでした。そして函館本線についても、北海道新幹線の延伸に伴い並行在来線となる長万部〜小樽間について、北海道では運営費用が嵩むことを理由に、第3セクター化ではなくバスへの転換を考えているようです。

たしかに直通の移動は新幹線で賄えるのでいいでしょう。しかし新幹線が停車しない余市などは不便になりそうです。私が行ったときも、週末ということもあって鉄道で余市に向かう乗客はそれなりにいて、なぜこの路線を廃止にするのだろうかと思いました。
それ以上に懸念しているのは物流です。貨物列車の輸送量は1列車で最大650tと、10tトラック65台分に匹敵します。ドライバー不足の中で、これだけの運転手を集めるだけでも大変だし、北海道は四国や九州と違い、そもそもトラックで本州に行くことができません。仮に現在のメインルートである室蘭本線が災害や事故で不通になると、物が運べなくなってしまう可能性が出てきます。

北海道はたしかに、札幌周辺や旭川、函館などの拠点都市を除くと人口密度は低めです。しかし物流については、農産物などを本州に向けて送り出しています。日本の食料自給率はカロリーベースで38%なのに対し、北海道は実に218%。もちろん全国トップです。この国の食生活のかなりの部分を北海道が賄っており、その一部を貨物列車が運んでいることを忘れてはいけないでしょう。
JR北海道に対しては、もちろん事故防止を徹底し、復旧を迅速に進めてほしい気持ちはありますが、冬季の除雪を含めた運行管理はギリギリの状況という感じもします。やはり欧州がやっているように、線路の管理と列車の運行を別々にする、上下分離が自然ではないでしょうか。これは北海道だけでなく、四国や九州にも当てはまる話です。

物流を含めて考えれば、北海道の鉄道の問題は北海道だけの問題ではなく、日本全国の問題と言えるわけです。直近の情報では、北海道新幹線はトンネル工事などで苦労しているそうで、開業が延期される可能性もあるとのこと。時間の猶予があるからこそ、目先の損得勘定だけでなく、国全体での移動や物流のことを考えたうえで、結論を出してもらうことを望みます。

私が直近でJR北海道を使ったのは今年の夏で、新千歳空港〜小樽間、小樽〜旭川間を、途中下車を含めて移動しました。自分の乗った快速や特急は正確かつ快適でしたが、札幌と帯広・釧路を結ぶ特急列車が走る石勝線は豪雨で不通となっていて、貨物列車を含めて全面運休となっていました。
2つの区間に共通しているのは、迂回路がなかったことです。なので大きな影響が出ました。しかも札幌と道東を結ぶルートは今年3月、かつて特急列車が走っていた根室本線の富良野〜新得間が廃止され、迂回ルートを失ったばかりでした。そして函館本線についても、北海道新幹線の延伸に伴い並行在来線となる長万部〜小樽間について、北海道では運営費用が嵩むことを理由に、第3セクター化ではなくバスへの転換を考えているようです。

たしかに直通の移動は新幹線で賄えるのでいいでしょう。しかし新幹線が停車しない余市などは不便になりそうです。私が行ったときも、週末ということもあって鉄道で余市に向かう乗客はそれなりにいて、なぜこの路線を廃止にするのだろうかと思いました。
それ以上に懸念しているのは物流です。貨物列車の輸送量は1列車で最大650tと、10tトラック65台分に匹敵します。ドライバー不足の中で、これだけの運転手を集めるだけでも大変だし、北海道は四国や九州と違い、そもそもトラックで本州に行くことができません。仮に現在のメインルートである室蘭本線が災害や事故で不通になると、物が運べなくなってしまう可能性が出てきます。

北海道はたしかに、札幌周辺や旭川、函館などの拠点都市を除くと人口密度は低めです。しかし物流については、農産物などを本州に向けて送り出しています。日本の食料自給率はカロリーベースで38%なのに対し、北海道は実に218%。もちろん全国トップです。この国の食生活のかなりの部分を北海道が賄っており、その一部を貨物列車が運んでいることを忘れてはいけないでしょう。
JR北海道に対しては、もちろん事故防止を徹底し、復旧を迅速に進めてほしい気持ちはありますが、冬季の除雪を含めた運行管理はギリギリの状況という感じもします。やはり欧州がやっているように、線路の管理と列車の運行を別々にする、上下分離が自然ではないでしょうか。これは北海道だけでなく、四国や九州にも当てはまる話です。

物流を含めて考えれば、北海道の鉄道の問題は北海道だけの問題ではなく、日本全国の問題と言えるわけです。直近の情報では、北海道新幹線はトンネル工事などで苦労しているそうで、開業が延期される可能性もあるとのこと。時間の猶予があるからこそ、目先の損得勘定だけでなく、国全体での移動や物流のことを考えたうえで、結論を出してもらうことを望みます。
