毎年この時期に神奈川県の横浜メッセで行われる「人とくるまのテクノロジー展」は、自動車に関係するさまざまな業種の企業や団体が最新技術を展示する催しで、私も何度か足を運んでいます。今年も時間ができたので訪れたのですが、その中に興味深い車両がありました。スズキの軽トラック「キャリイ」を電気自動車化した実証実験車両です。

この車両は今年4月に実証実験が発表されたときから、概要を見て気になっていました。もともと定置用として使われていたバッテリーを使用したうえに、必要にして十分なバッテリー容量と動力性能に留めたとされていたからです。加速性能や満充電での航続距離などをアピールしてきた乗用車とは違う考え方に興味を持ちました。
開発担当者に話を聞くと、今回の実証実験は農家が対象ということで、止まっている時間が長いことから定置式のバッテリーを採用したとのこと。もちろん車載するにあたり、振動や遮熱などのテストはしているそうです。そして容量を抑えたのは、走行距離が短いうえに、将来市販した場合の価格を抑えるためという説明が返ってきました。

具体的な最高速度や航続距離は明らかにしてくれませんでしたが、高速道路を使って長距離移動するのは難しいようです。そこで思ったのは、そもそも軽トラックの使い方は近距離低速走行が多いので、高速道路の走行を禁止として、安全基準などを見直し、価格を抑える方向に持っていってはどうかということです。
このブログで4年前、山口市のパークアンドライド「置くとバス駐車場」を紹介しました。開設の理由として市の担当者は、高齢の農家が自分の軽トラックで高速道路に乗り遠くに出かけてしまうのが怖いという家族の声を挙げていました。市の施策になっているので、ある程度まとまった声があったのでしょう。本人はともかく、家族にとっては、軽トラックで高速道路を走ってほしくないという気持ちがあるようです。

私も何度か軽トラックを運転したことがありますが、心理的に安心して出せるスピードは80km/hあたりが上限だと感じています。現在の高速道路は一部区間で最高速度が120km/hに引き上げられていて、軽自動車も法律上はそこまで出すことができますが、とてもそういう気持ちにはなりません。それなら高速料金を払わず、一般道路を60km/hで走ったほうがいいという気持ちになります。とりわけ交通量も信号も少ない地方ではそう思います。
欧州では、日本の軽トラックに相当する作業用車は、軽自動車のひとつ下のクラスである超小型モビリティのL6e/L7eのカテゴリーになっています。高速道路は走れませんが、使用目的から言えばデメリットとは考えられません。特に最近増えている電動車両は、低速近距離移動が向いているし、レギュレーションの緩さは作業目的に合った車両を作る点でも有利でしょう。今週イタリアのフィアットが、中東やアフリカ向けとして発表した電動三輪トラックもこのカテゴリーです。

同じ軽商用車のパンについても、似たようなことを感じています。大型トラックを上回るスピードで高速道路走るのは、個人的には安全面でも快適面でも不安があるし、現実に高速道路を走る姿はあまり見かけません。そもそも現在はスピードよりも、安全性能や環境性能が大事という雰囲気になっています。120km/h出すためのスペックを与えるより、身近な場所で働くツールに徹した内容にしたほうが、ユーザーにもメーカーにも良いのではないかと、スズキの実証実験車両を見て思いました。

この車両は今年4月に実証実験が発表されたときから、概要を見て気になっていました。もともと定置用として使われていたバッテリーを使用したうえに、必要にして十分なバッテリー容量と動力性能に留めたとされていたからです。加速性能や満充電での航続距離などをアピールしてきた乗用車とは違う考え方に興味を持ちました。
開発担当者に話を聞くと、今回の実証実験は農家が対象ということで、止まっている時間が長いことから定置式のバッテリーを採用したとのこと。もちろん車載するにあたり、振動や遮熱などのテストはしているそうです。そして容量を抑えたのは、走行距離が短いうえに、将来市販した場合の価格を抑えるためという説明が返ってきました。

具体的な最高速度や航続距離は明らかにしてくれませんでしたが、高速道路を使って長距離移動するのは難しいようです。そこで思ったのは、そもそも軽トラックの使い方は近距離低速走行が多いので、高速道路の走行を禁止として、安全基準などを見直し、価格を抑える方向に持っていってはどうかということです。
このブログで4年前、山口市のパークアンドライド「置くとバス駐車場」を紹介しました。開設の理由として市の担当者は、高齢の農家が自分の軽トラックで高速道路に乗り遠くに出かけてしまうのが怖いという家族の声を挙げていました。市の施策になっているので、ある程度まとまった声があったのでしょう。本人はともかく、家族にとっては、軽トラックで高速道路を走ってほしくないという気持ちがあるようです。

私も何度か軽トラックを運転したことがありますが、心理的に安心して出せるスピードは80km/hあたりが上限だと感じています。現在の高速道路は一部区間で最高速度が120km/hに引き上げられていて、軽自動車も法律上はそこまで出すことができますが、とてもそういう気持ちにはなりません。それなら高速料金を払わず、一般道路を60km/hで走ったほうがいいという気持ちになります。とりわけ交通量も信号も少ない地方ではそう思います。
欧州では、日本の軽トラックに相当する作業用車は、軽自動車のひとつ下のクラスである超小型モビリティのL6e/L7eのカテゴリーになっています。高速道路は走れませんが、使用目的から言えばデメリットとは考えられません。特に最近増えている電動車両は、低速近距離移動が向いているし、レギュレーションの緩さは作業目的に合った車両を作る点でも有利でしょう。今週イタリアのフィアットが、中東やアフリカ向けとして発表した電動三輪トラックもこのカテゴリーです。

同じ軽商用車のパンについても、似たようなことを感じています。大型トラックを上回るスピードで高速道路走るのは、個人的には安全面でも快適面でも不安があるし、現実に高速道路を走る姿はあまり見かけません。そもそも現在はスピードよりも、安全性能や環境性能が大事という雰囲気になっています。120km/h出すためのスペックを与えるより、身近な場所で働くツールに徹した内容にしたほうが、ユーザーにもメーカーにも良いのではないかと、スズキの実証実験車両を見て思いました。
