このブログで何度も取り上げている歩行領域電動モビリティのブランドWHILL(ウィル)が、新製品「Model C Lite」を発表しました。製品の概要は自動車専門メディア「AUTOCAR JAPAN」で記事にしていますが、今年はWHILLが一般公開されてから15年でもあったので、ここでは自分が見てきたWHILLの足跡を振り返りながら、保守的なこの国で革新的なモビリティが成長を続けている理由も考えてみました。

僕がWHILLに初めて出会った場所は、2011年の東京モーターショーでした。まだ会社が設立される前で、既存の車いすを電動化したプロトタイプが展示されていました。スタートアップでありながら東京モーターショーという場を選んだ見識は、今思えばチャレンジングです。実車を見て斬新なコンセプトとデザインに衝撃を受けた私は、すぐに取材を申し込みました。
翌年会社としてのWHILLが設立され、2014年には市販第1号車のModel Aが登場します。こちらは翌年度のグッドデザイン賞で、審査委員として接しました。このとき私は、モビリティユニットのユニットリーダーとして、他のユニットのリーダーたちと議論を重ねたのですが、他のユニットの方々の評価が想像以上に高く、もっとも優れたデザインと認められた1件のみに贈られる、グッドデザイン大賞を受賞することができました。

日本より車いす人口が多く、障害のある人への理解度が高い米国を当初から主要マーケットと考えていたことも特筆すべき点です。こちらは2017年のCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)で確認できました。広大な会場を快適に巡るために、Model Aがレンタルで用意されていたのです。登場から3年目でしっかり米国に根付いていたことに感心しました。
その後のWHILLは、ニューモデルを次々に送り出す一方で、販売だけでなく観光地や商業施設などでのモビリティサービスも展開していきましたが、その中で驚いたのが空港などに導入されている自動運転です。搭乗口まで乗客を運び、利用後は自動で返却を行うという考え方は説得力があったし、国内のみならず欧米の複数の空港でも導入されているという実績は、自動車の自動運転で米国や中国が先行していることを考えれば凄いことです。

WHILLがここまでの地位を確立することができた理由として、やはりデザインの力は大きいと思います。「健常者も乗りたくなるパーソナルモビリティ」はそのとおりで、自分も3年前のジャパンモビリティショーでお借りして、場内を巡りながら実感しました。左右の斜めの長円形パネルをブランドアイデンティティとしている点も感心できます。
今回のModel C Liteでも、折り畳みのためのグリップ部分をライトグリーンとしてわかりやすくしたうえに、発表会の会場をライトグリーン基調にしていました。この色の起用については社内でも議論があったそうですが、結果的には新しいイメージを加えていると感じました。帝人と共同開発したカーボンファイバーの新素材を取り入れたことも特徴で、老舗とスタートアップは対立する関係ではなく、ともに手を取り合ってより良いものを生み出していく姿勢が大切だと教えられました。

いまや東京都内でWHILLを見かけるのは、珍しいことではなくなりました。今回の発表会でも日常的にWHILLを利用しながら、さまざまな分野で活躍している方によるトークセッションが行われていて、幅広い層に浸透していることが確認できました。モビリティベンチャーを成功に結びつけるのは大変という中で、ここまで着実に成長を続けているのは賞賛に値します。引き続きWHILLを見続けていこうという気持ちになりました。

僕がWHILLに初めて出会った場所は、2011年の東京モーターショーでした。まだ会社が設立される前で、既存の車いすを電動化したプロトタイプが展示されていました。スタートアップでありながら東京モーターショーという場を選んだ見識は、今思えばチャレンジングです。実車を見て斬新なコンセプトとデザインに衝撃を受けた私は、すぐに取材を申し込みました。
翌年会社としてのWHILLが設立され、2014年には市販第1号車のModel Aが登場します。こちらは翌年度のグッドデザイン賞で、審査委員として接しました。このとき私は、モビリティユニットのユニットリーダーとして、他のユニットのリーダーたちと議論を重ねたのですが、他のユニットの方々の評価が想像以上に高く、もっとも優れたデザインと認められた1件のみに贈られる、グッドデザイン大賞を受賞することができました。

日本より車いす人口が多く、障害のある人への理解度が高い米国を当初から主要マーケットと考えていたことも特筆すべき点です。こちらは2017年のCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)で確認できました。広大な会場を快適に巡るために、Model Aがレンタルで用意されていたのです。登場から3年目でしっかり米国に根付いていたことに感心しました。
その後のWHILLは、ニューモデルを次々に送り出す一方で、販売だけでなく観光地や商業施設などでのモビリティサービスも展開していきましたが、その中で驚いたのが空港などに導入されている自動運転です。搭乗口まで乗客を運び、利用後は自動で返却を行うという考え方は説得力があったし、国内のみならず欧米の複数の空港でも導入されているという実績は、自動車の自動運転で米国や中国が先行していることを考えれば凄いことです。

WHILLがここまでの地位を確立することができた理由として、やはりデザインの力は大きいと思います。「健常者も乗りたくなるパーソナルモビリティ」はそのとおりで、自分も3年前のジャパンモビリティショーでお借りして、場内を巡りながら実感しました。左右の斜めの長円形パネルをブランドアイデンティティとしている点も感心できます。
今回のModel C Liteでも、折り畳みのためのグリップ部分をライトグリーンとしてわかりやすくしたうえに、発表会の会場をライトグリーン基調にしていました。この色の起用については社内でも議論があったそうですが、結果的には新しいイメージを加えていると感じました。帝人と共同開発したカーボンファイバーの新素材を取り入れたことも特徴で、老舗とスタートアップは対立する関係ではなく、ともに手を取り合ってより良いものを生み出していく姿勢が大切だと教えられました。

いまや東京都内でWHILLを見かけるのは、珍しいことではなくなりました。今回の発表会でも日常的にWHILLを利用しながら、さまざまな分野で活躍している方によるトークセッションが行われていて、幅広い層に浸透していることが確認できました。モビリティベンチャーを成功に結びつけるのは大変という中で、ここまで着実に成長を続けているのは賞賛に値します。引き続きWHILLを見続けていこうという気持ちになりました。
