日本ではあまりお目にかかることのない乗り物のひとつに、三輪タクシーがあります。東南アジアや南アジアで普及しており、タイのトゥクトゥクやインドのオートリキシャ(人力車が名前の由来)は日本でも知られています。日本やイタリアの小型3輪トラックをベースとしたこのカテゴリーにも今、電動化の波が押し寄せています。e-tukという呼び名もあるので、ここでもこの名前を使っていきます。
Mahindra Last Mile Mobilityのオフィシャルサイトはこちら
3輪タクシーの電動化が目立っているのはインドで、総合自動車会社のマヒンドラ&マヒンドラ(上の写真)、ベスパで有名なイタリアのピアッジオ、専門企業のYCエレクトリックなどいくつものメーカーが参入しており、日本のテラモーターズも名を連ねています。
電動化の理由はもちろん環境対策で、昔のオートリキシャは2ストロークエンジンを使っていたこともあり、自動車以上に電動化が必要とされていたようです。しかも車体が小型軽量で短距離走行が多く、営業用として使うことになるので、バッテリーとモーターでの走行に向いています。その結果、多くのメーカーが電動化に乗り出し、上のグラフにあるように、二輪や四輪を大きく凌ぐ勢いで普及が進んでいるようです。
興味深いのは最近、欧米でもe-tukを手がける会社がいくつか出てきていることです。そのひとつがオランダ・ユトレヒトのeTuk Factory(下の写真)で、スマートシティを実現するためのラストマイルの乗り物として、10年以上前から生産。写真の商用車のほか乗用車もあります。テレマティクスを搭載してバッテリー容量などの集中管理ができるという先進的な一面も持っています。
eTuk Factoryのオフィシャルサイトはこちら
観光ツアー用として提供している都市もいくつかあります。米国コロラド州デンバーのeTuk Rideはクラフトビールが人気な土地らしく、ブルワリーを巡るツアーもあります。運転しないので昼飲みも大丈夫だし、オープンボディなので匂いが車内にこもらないなど、相性は良さそうです。世界文化遺産に登録されているクロアチアのドゥブロヴニクにもEco Tuk Tours(下の写真)があります。狭い道が多い土地に適していそうです。
Eco Tuk Toursのオフィシャルサイトはこちら
e-tukは静かで排気ガスを出さないだけでなく、個性的な見た目と乗り味もまた魅力だと思っています。私もエンジン車のトゥクトゥクに乗ったことがありますが、移動することそれ自体がアミューズメントでした。ゆえに欧米のいくつかの都市が導入し、生産まで手がけるようになったのでしょう。タクシーより小柄で、三輪ゆえ小回りが効くことも、その土地をより深く味わう点で向いているのではないでしょうか。
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3輪タクシーの電動化が目立っているのはインドで、総合自動車会社のマヒンドラ&マヒンドラ(上の写真)、ベスパで有名なイタリアのピアッジオ、専門企業のYCエレクトリックなどいくつものメーカーが参入しており、日本のテラモーターズも名を連ねています。
電動化の理由はもちろん環境対策で、昔のオートリキシャは2ストロークエンジンを使っていたこともあり、自動車以上に電動化が必要とされていたようです。しかも車体が小型軽量で短距離走行が多く、営業用として使うことになるので、バッテリーとモーターでの走行に向いています。その結果、多くのメーカーが電動化に乗り出し、上のグラフにあるように、二輪や四輪を大きく凌ぐ勢いで普及が進んでいるようです。
興味深いのは最近、欧米でもe-tukを手がける会社がいくつか出てきていることです。そのひとつがオランダ・ユトレヒトのeTuk Factory(下の写真)で、スマートシティを実現するためのラストマイルの乗り物として、10年以上前から生産。写真の商用車のほか乗用車もあります。テレマティクスを搭載してバッテリー容量などの集中管理ができるという先進的な一面も持っています。
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観光ツアー用として提供している都市もいくつかあります。米国コロラド州デンバーのeTuk Rideはクラフトビールが人気な土地らしく、ブルワリーを巡るツアーもあります。運転しないので昼飲みも大丈夫だし、オープンボディなので匂いが車内にこもらないなど、相性は良さそうです。世界文化遺産に登録されているクロアチアのドゥブロヴニクにもEco Tuk Tours(下の写真)があります。狭い道が多い土地に適していそうです。
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e-tukは静かで排気ガスを出さないだけでなく、個性的な見た目と乗り味もまた魅力だと思っています。私もエンジン車のトゥクトゥクに乗ったことがありますが、移動することそれ自体がアミューズメントでした。ゆえに欧米のいくつかの都市が導入し、生産まで手がけるようになったのでしょう。タクシーより小柄で、三輪ゆえ小回りが効くことも、その土地をより深く味わう点で向いているのではないでしょうか。